そう思っていると........................



「んーん。それは絶対させない」



やけに、自信ありげに言う野田さん。



「............世の中、絶対なんてあります?」



私がそう尋ねると、野田さんはニヤと笑って。



「タバコの味、
思い出したくなったら、俺のとこ来てよ」



そう、耳打ちしてきた野田さん。



「〜〜っ、」



野田さんは、コンビニ店員さんなのに。



めちゃくちゃズルい人。



でも、この夜を終わりにしたくないから。



「.........タバコの味、思い出したくなったら、
『シガレット・キス』くださいって言いに行きます」

「それ、ココアシガレットから思いついたでしょ」

「...............、その通りです、」



───シガレット・キスを2人の合言葉にする。





fin.