「〜〜っ、別に可愛くないです、」
私の名前は、いわゆる、
〝古臭い〟に該当するから。
褒められたことなんてなくって、
むずむずと、なんだか変な気分。
そう思っていると。
「あー、良かった。タバコ、売らなくて」
ポツリと声を漏らす野田さん。
そして........................
「だって、こんなかわいー子の肺、
タバコの煙で真っ黒にしたくねーもん」
そのまま、そう続けた野田さん。
「............私が別のお店で買ったらどうするんですか、」
ストーカーでもしない限りは、
買えちゃう可能性だってあるのに。