確かに私は、
身長は150センチしかないし。



顔だって割と童顔だから、
下手したら、中学生に間違われる。



だけど、もう立派なハタチなわけで.........



「〜〜っ、ピアス開けたいって、思うぐらいには大人です!」



そう言うと私は、
彼に近づいて、そっと上着の袖を握った。



すると........................



「っ、あのさ、」

「はい、」



困ったような顔をしつつも、
私を無理に、振り解きはしないまま喋る彼。



「俺も一応男なの、」

「知ってます、」

「きみ、かわいーし、
ピアスより痛いことしたくなる、から、
だから、早く帰った方がいい、」



..................あぁ、この人なんて優しいんだろう。