可愛くて、ピアスを見つめていると。
「っ、いつか、
大切な人が出来たら渡そうって決めてた」
彼はそう言いながら、
私の耳たぶに、〝何か〟を付けると。
「っ、ごめん。ひと目惚れ、ってやつ、」
ほんの少し照れくさそうな顔で言う彼。
だけど.....................
「〜〜っ、そ、そんなの、私も、ですっ、」
私を痴漢から、
助けてくれた彼にひと目惚れした。
だけど、彼と全く同じ気持ちだから...............
「待ってて、もう少しだけ、」
「待ってます、このピアス付けて、
ピアスより痛いこと、教えて貰えるように、」
「ハートのピアスが目印だから」
ハートのピアスを目印に、
──────私と彼は、〝約束〟をした。