「そ。俺がもっと頑張れたら、いつか、
きみにピアスより痛いこと教えるって約束」
「〜〜っ、ぅ、そ、れはっ、」
私だって、一応ハタチだ。
全く無知ってわけじゃない。
経験はないけど、
友達から聞いて多少の知識ぐらいはある。
だけど、それは想像に過ぎないから............
「顔真っ赤。やっぱ、初心じゃん。まじで、
ふつーは着いてきちゃだめ、こんなとこ」
ズバリ、顔が真っ赤なことを言い当てて、
私に再び注意をすると。
──────ガチャン!
と、少し大きめの音が響くと同時。
私の耳に伝わった、初めての痛みが伝わった。
涙が出ないように我慢したけど、
やっぱり、痛いものは痛くって。