最近、小さい子が誤ってコンセントに水をこぼし、それによる感電死問題が相次いでいる。政府はこれの対策として「水式コンセント」を提案し、ここ最近ではそれが普及し始めた。コンセントに付随しているタンクに水を入れ、その水を電気代わりとしてスマホの充電や家電製品等を稼働させている。今ではどの家庭も水式コンセントが当たり前となっており、当然僕の家でも使っている。

 「うわ、これ冷たい!」

 水を使っているからか、スマホを充電している時も冷たくなっている。夏だとこのひんやり感がなんだか嬉しい。(冬は地獄だが…。)

 そしてこの水式コンセントの最大の利点は水があれば基本何処でも使用できるため、場所問わず様々な場所で利便性が効く。だから近頃はキャンパーとかもすごく増えた。これは革命であり、これから世の中はどんどん便利かつ安全で溢れていくだろう。

 ところがここ最近、自分の家の水道代が普段よりも1000円高くなっていた。加えて洗い物をするときやお風呂でも水は使用しているため、水道代が馬鹿高い。さらにそれだけではなく、近年は水不足問題が深刻化されてきた。地域によっては水が使えなくなって生活に支障をきたし、脱水症状で死亡した人も確認されている。これを提案して世に出した政府に対し、非難の声が殺到しており、中には国会議事堂にまで押しかけて暴力をふるう人までいた。

 「どんなものにも欠点は必ずある…。」

 改めてそう思った。