夕暮れ時に笑うキミを僕は永遠に忘れない

私はベンチに座ってこの2週間にあったことを話した。
お父さんが私のせいで死んでしまったこと。
そしてお母さんが外で遊ぶことを禁止したこと。
遊べるのも、もしかしたら最後になってしまうこと。
自分でも何を言ってるのかが、わからないほどぐちゃぐちゃになった言葉の羅列をひたすら隣に座っている
つーくんにぶつけた。
つーくんはずっと頷いて私の話を聞いてくれた。
「いやだよ…私、まだまだつーくんといっぱい遊びたいよ、これからもずっと一緒にいたいよ…」
これは私のわがままだ。
口に出して少しでも希望があることを感じていたかった
まだまだたくさん一緒に遊んで同じ時を過ごしたい
もっともっとたくさんの思い出を作りたい
たった数ヶ月しか経ってないけど、私にとっては初めて出来た一緒の時を過ごしたいと思えるともだちだ。
こんな私に付き合ってくれるとても大切な…
数秒の沈黙の後つーくんが口を開いた。

「僕のことは気にしなくていいよ」

頭を鈍器で殴られたかのようにその言葉を聞いた瞬間、視界がぐらついた。
心臓の位置がはっきりとわかる…
全身の血液が引いていく感覚がする…
「ゆーちゃんはこんな僕とも友達になってくれたから、きっと僕なんかよりも一緒にいて楽しいと思える友達ができるよ」
絶対に…と付けたしたつーくんの表情は、夕日に照らされているはずなのにとても暗かった。
その言葉が本心ではないことは理解していた。
だけどそれ以上に言われたことが悲しかった。
「…言わないでよ」
気づいたら、私の口からこぼれてた。
「そんなこと言わないでよ!!!私は気にするよつーくんのこと、つーくんより一緒にいて楽しい人なんているはずないよ!もっと一緒に…」
だけど、こぼれた言葉はそれ以上出てくることはなかった。
それは目の前にいる少年の目から涙が溢れていたから。
彼が見たことのない表情を見せていたから。
そして私はその涙の意味を理解してしまった。
それ同時にきっと彼を縛り付けてしまうことも…
「ゆーちゃん?」
そう問いかける彼を見て私は決心した。
夕陽に向かって歩みを進める。
「ごめんね、つーくん…」
私はこれ以上彼が傷つかないように…
「ばいばい…」
夕陽に照らされる公園につーくんを残して、

逃げ出した。