「あんた、何してるの!? 私の碧央が死んだらどうしてくれるの! 碧央じゃなくて、あんたが死ねばよかったのよ。碧央、目を覚まして、今救急車呼ぶから」

名前の知らない彼女のスマホの持つ手が震えていた。
碧央に近づいて、ワンピースの服が血だらけだ。

結愛は、彼女の代わりに救急車を呼んで立ち去った。