彼はブーブークッションの音を鳴らしながら笑っていた。



私も横になり、「逆に目が覚めたよね、ごめん」



いいよーと言ってくれた。



「あっ、そうだ」



「何?」



「もうすぐさ、俺のマンションの更新時期なんだよ」



「……?うん、私も春で更新かな」




「この辺りに引っ越そうかと思ってるんだ」



「いいんじゃない?会社から近いもんね」




これで私の家に来なくなるかな……



「一緒に住まないか?」

「えっ、うん」


「めっちゃ即答ーー(笑)決まりな」




嬉しい……本当にいいのかな?



「じゃあ、クッション買いたい〜(笑)」



「あるじゃん、ほら」

ブッ!

と彼はブーブークッションを鳴らし2人で笑い、キスをしてから眠りについた……






次の日、営業マンの朝は早い。



コンソメスープを飲むと「先に行くな」と行って会社に行った。


唯菜はゆっくりとスープを口に運ぶ。



「同棲って事よね……」




昨日寝る前に言った事は、はたして奏多は覚えているんだろうか……



今日は金曜日、奏多は今日も営業の先輩と飲み会と言っていた。



多分夜に来るとは思うけど、まああまり期待しないでおこう、うん、さあ私も仕事、仕事