「せっかくホテルに来てるのにな、ごめん」
「お水飲んで少し休めば?」
「ありがと、唯菜は本当に優しいな」
「何(笑)普通でしょ」
「いや、だって俺らケンカしないじゃん」
「まあ、そうね、考えが似てるのかもね」
「だな、眠い」
唯菜を抱きしめて眠った。
朝、唯菜が目を覚ますと奏多はベッドにいなくてシャワーをしているようだった。
下半身にバスタオルを巻いて出てくるとそのままベッドに入ってくる。
「何でジムに行ってないのに鍛えられてんの?」
唯菜の好きな胸筋を触る。
「さあな、でも飲み会が多いから家では腹筋してるよ、唯菜の家に行った時は大抵呑んでるからしてなかったけどね」
「そうだったんだね」
唯菜が寄って行った。
「ゆっくりしよ」と奏多に抱きつくと奏多からキスをくれる。
「んっ、奏多、大好きだよ」
「ん、いつもありがとう唯菜……んっ……っ唯菜、上にきて……」
唯菜は部屋着を脱いで奏多と繋がった。
「あっ……あっ……奏多……っ……ハァハァ……」
抱き合っていると奏多の電話がなった。
ふと前に日曜日にかかってきた立木さんを思い出した。
奏多に抱かれながら立木さんとどうなの?と聞きたかったがやっぱり聞けなかった。
奏多は電話に出た。
「もしもし?うん、うん、わかった」
電話を切るとまた唯菜を抱き始める。