あと、多分唯菜の事を調べられるとも言われた。


奏多が付き合ってきた彼女も何人かそうだったと、別に反対するとか付き合いをやめろとか直接言うわけではないが、グループの人間がやる事だからわからないと。


グループ?



奏多の話から沖縄には金城グループで色んな会社を経営していることを知った。



いずれ親戚はみんな社長になる事が約束されている。



俺もどこかの社長になるかも知れない、それが沖縄なのか他の県なのか、東京に居れるのか、まだ決まっていないと言われた。



「じゃあ、雄飛くんにバレない方がよかったんじゃないの?」




「それも考えた、でも唯菜と別れたくないから逆に仲良くなってもらおうと会わせたんだ」


それこそ、会社の為にお見合いをさせられる年齢になってきていると


「お見合い……」


不安そうな唯菜の顔を見て奏多は唯菜を抱きしめた。




「唯菜と別れるつもりはないから……」とキスをくれた。




「ごめんな、変な家で」



「沖縄に金城の苗字が多いのはみんな親戚なの?」



「いや、そうでもない(笑)もし、唯菜が俺との事を言いたくなったら言っても構わないからな、しんどかっただろ、唯菜もモテるしな」


「モテないよ」



「いや、俺だって聞くもん、馬場さん美人だし、いいなって」




「嘘、それを聞いたら奏多は何て思うの?」



「俺のだし(笑)って思うし、彼氏いるんじゃね?って牽制してる」



「そっか……」



嬉しかった。




唯菜と別れるつもりはないと言う言葉を信じてみよう……



「もう2年も秘密だから、あと1年くらい秘密にしようかな(笑)」




「唯菜……」



今度は唯菜からキスをした。



「楽しく同棲生活をしようね、奏多」




「あぁ」