夕食の後片付けをしていると、横浜のホテルを取ったよとリビングから言われた。
そういえば予約は奏多がしてくれるとウトウトしながら聞いたんだった。
「ありがとう、ツイン?別々?」
「ダブルルームでキングサイズのベッドにしたよ、いつも一緒に寝てるんだからいいよな」
「あっ…………うん」
「何?勝手に決めたから怒ってる?」
返事が遅れたから怒ってると思ったんだ。
唯菜は手を拭いてリビングのソファに座った。
「怒ってないよ、今日から一緒に寝るんだなと思っただけだよ」
「嫌なの?」
「違うよ、恥ずかしいんだよ」
「今さら?何回も唯菜の部屋で寝てんじゃん」
「そうだけど、いつも奏多が先に寝るでしょ、私の寝相が悪かったらどうしようとか、新しい生活に緊張してるんだよ」
「俺はちょっとワクワクするかな、だって仕事終わって帰ったら唯菜がいるんだぜ?」
ポッと唯菜の頬が赤くなった。
「可愛いなぁ」
寝室に行こうぜとお姫様抱っこをされてベッドに降ろされた。
「んっ……待って」
「何?もう声出し解禁だからな」
「雄飛くんが帰ってきたら嫌だよ」
「まだ帰らないよ」
「そんなのわかんな……んっ、んっ」
大好きな奏多の舌が入ってくる。
引越しが決まってからバタバタしていて、久しぶりだから緊張する……