楓こと立花楓とは小学校からの幼馴染だ。


文武両道を絵に描いたような人でテストでは常に上位に名を連ね、所属する陸上部では中学の3年の時に全国大会に行ったことがある。


家が隣だったので親同士も仲が良く家族ぐるみで関わっている。


そのため小学校の頃までは一緒に出かけることが多くあった。


中学にあがってからは優秀な彼女と比べられたり、付き合っているのではないかとクラスメイトに揶揄われるようになった。


僕はそんな揶揄いを受けるのが嫌で、彼女を避けるようになった。


彼女もそんな僕の態度を察してか次第に話しかけなくなり、気づけば疎遠になっていた。


しかし、そのまま彼女と別れたくなかった僕は彼女と同じ高校を受験した。


入学してからは彼女から話しかけてくれたのでまた元のような関係に戻っていった。


今ではとても尊敬できる人であり、僕(河上透)の初恋の人だ。