走り終え、ふと上を向くと彼が渡り廊下からこちらを見ていた。


私は嬉しくて思わず手を振った。


すると彼も笑いながらかえしてくれた。


そして次の瞬間何か覚悟を決めた顔をして戻って行った。


進めて居るのだろうか、、、


私はしばらく彼が居た所を見つめ続け、そしてまたスタート位置に戻った。


スターターの合図がかかり、クラウチングの姿勢をとる。


私は、一点を見つめゾーンに入る。


パァン


グランドに雷鳴が鳴り響き、私は走り出した。