そして...........................



「やりたいことがない。
なにをしていいか分からない。
私の世界には色がなくて真っ黒なんだよ」



画用紙を見つめたまま発すると。



「.........真っ黒でも、色は乗るだろ」



十希は、
白色の色鉛筆を待って、画用紙に色をつけた。



「..................、そりゃ、そうだけど、」

「あー、こじつけ感強いとか言いたい?」



なんだか、腑に落ちなくて。



「..................、」



何も言葉を発しないまま、コクリと頷けば。



今度は、青と緑、
そして、ピンクの色鉛筆を持った。