私のマイナス思考な声が、
邪魔をしていたらと思うと申し訳なく思う。
それなのに...........................
彼の視線は怒っているとかではなくって。
(どちらかと言うと、熱い視線って感じっ、)
心の中でそう思いながら、
その視線に答えるように、見つめ返すと。
「そ。声の主の子がすっげー、
今にも消えそうな、切なそうな声でさ、」
「..................っ、」
「ぜってー、見つけるって、
消えんなよって思って、探してた」
熱い視線のまま、
──────ギュッと、握られた手。
その瞬間、
なぜか不思議と安心感を覚えて。