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深夜、18時半。



--------------カチ、カチ、カチ



静かに秒針の音が聞こえる空間で、
私は1人で晩ご飯を食べる。



学校でも、家でも、
1人でご飯を食べることは慣れっこ。



学校は、友達がいないからで。



家は、お母さんが仕事でいないから。



1人になる理由は、
自分でもよく分かってるつもり。



クラスメイトには、
変な趣味を持った子で、〝気持ち悪い〟そう思われているから。



お母さんだって似たようなもの。



私の家にはお父さんがいなくて。



もちろん、私は誰の子供か分からない。



だからたぶん、お母さんからしたら、
〝気持ち悪い〟に該当するなんて、容易に想像できる。