「............、肉まん、久しぶりに食べました、」
「俺はいつも食べてるから、
今度からはこもれと食べたい」
「............っ、ふ、太りそうです、」
いつものように、
屋根裏部屋で月を見て、
マイナス思考な言葉を口にしたら。
屋根の上には男の子がいて。
その男の子が侵入してきて、
一緒に肉まんを食べているって不思議に思う。
「こもれ、太らなさそー」
「ゎ、私一応女の子ですからね!?」
「うん。知ってる。こもれ、可愛いし」
「〜〜っ、可愛いは禁句です、」
「えー、でも俺、こもれのこと、
見てたらそれしか出て来ないんですけど?」
しかも、霧谷さんとは趣味が似ているから。
〝気持ち悪い〟なんて思われない。
そんな人と出会えるなんて、たぶん奇跡。
「〜〜っ、ノーコメントで!」
そんな霧谷さんが、
のちに同い年と分かるのは。
──────また別のお話し。
fin.