「俺の名前、霧谷慎二。だから、
俺はきみにだけ、理解して欲しいって思う。
もし、俺と同じなら、名前教えて欲しい」
霧谷慎二さんと、名前を明かしてくれた。
名前を明かされたと同時に、
彼が私の手を握る力が強まったのが分かって。
「ゎ、私は、内水こもれ、です、」
私も、霧谷さんに名前を明かした。
すると...........................
「ん。こもれ。これからは、
理解して貰えなくて、寂しくなったらさ、
いつも、夜空は2人で、一緒に見よう」
まるで、次に会う約束のように。
今まで聞いた、
人の声で、1番優しい声が聞こえた。