「おーい。涼風遅刻だぞー!!」担任が面白がってそう声をかける。「はーい。すみませんー。」俺は担任を裏切り簡単に済ませた。「まぁいいだろう。それより今日は転校生が来てくれたぞー!!」その瞬間教室がざわめきに溢れた。「イケメンがいいなー。」「いや、美女だろ。」そんな声を遮るように担任が「静かに」と声をあげる。みんながしーんとなった瞬間、担任は「入ってきていいぞー。」とドアに向かって声をかけた。ガラガラガラ。黒板の前に立ちこっちを見た瞬間ドキリと胸がなった。「清水 風鈴です。東京からやって来ました。新しい環境で緊張もありますが皆さん仲良くしてください。」自己紹介が終わったあとも胸のドキドキが止まらない。なぜなら、、今朝の彼女だったからだ。そんなことを思っていたら担任が「おーい涼風聞いてるかー!」と声をかけた。俺は慌てて「はーい聞いてますよ。」と返した。「ならいいだろう。さっき言ったように席は涼風の隣で。学校案内もアイツしてもらってくれ。」おいそんなの聞いてないぞ。慌てて返事したせいかめんどくさいのを押し付けられてしまった。彼女がこちらに向かってき、「よろしくね、涼風くん。」俺は少し震えた声で「よっよろしく、」と答えた。