春が来た。桜が満開で、美しい。桜雅には、彼女が出来た。橘(たちばな)さんだ。桜と反対の橘の木花。きっと上手くやっていける。桜雅は、橘さんに言っているらしい。《ある人を忘れる為、橘と付き合う。不誠実であることを許してくれ。》それを言うだけ誠実だと思う。桜雅ごめん。好きになれなくて。切ない程に綺麗な海だ。