夏休みが明け、学校が始まる。僕のクラスに転校生が来るらしい。なんか嫌な予感。転校生が入って来た。やっぱり。桜雅だ。自己紹介の後、桜雅は僕に気づいて言った。《桜恋、同じクラスで嬉しい。》と。クラスは大混乱だ。僕に詰め寄る女子たち。ニヤニヤしている担任。僕の隣の席が空いている。ということは、桜雅がここに座るということだ。空いている席は他にない。僕の頭の中は混沌として、まるで落ち着きがない。桜雅が隣に座る。満面の笑みでこちらを見ている。彼の恋を、私のマイノリティで折ってしまうのは、いいのか?
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