目を開けると、自分の部屋だった。物が散乱した部屋。手には《想い》がある。ちゃんと借りれたんだ。早速読もう。
 気づいたら2時間が経過していた。《想い》は読了し、余韻に浸っている。主人公がペンダントにより立ち直り、前に進む力は圧巻だった。涙が止まらない。図書館に行って、違う本も読みたいしこの本も買いたい。しかし、本屋で探してもない。そもそも、この世に実在しない本だった。記念に写真を取っておく。よし、この本を返して新しい本借りよ。またもや意識が遠のいた。