ここはどこ?私は絵画のような図書館にいた。夢だろうか。
梵「お目覚めですか?」
知佳「はい。貴方は?」
梵「梵神楽と申します。当館の館長です。」
知佳「どうも。えっとこれは夢か何かですか?」
梵「いえ。異世界と思えばよろしいかと。」
知佳「えっ……え?異世界。凄い!!嬉しい!」
梵「現実世界では貴方は眠っています。なので長時間の滞在は禁物ですよ。」
知佳「はーい。」
梵「では、ごゆっくり。」
異世界に来たのなんて初めて。楽しすぎる。夢なら覚めないで欲しい。ゆっくり文庫のコーナを見ると気になる本があった。《想い》という本で亡くなった人が持っているペンダントを中心とした話。ペンダントには、写真が入っていてその写真を見ると亡くなった人の想いが分かる。というあらすじだった。今の私にぴったり!早速家に帰って読もう。また意識が遠のいた。