町に着くと、双葉は地図アプリを開いた。
「ねぇ、漆戸さん。旅館ってここかな?」
双葉は天奈にスマホ画面を見せる。
「ええ。そうです。琥珀さま、こちらです」
天奈について行くと大きな旅館が見えた。
「……ここからは火宮くんが行ったほうがいいと思うな」
双葉がふわりと微笑む。
そう言われ、僕は一人で旅館に入った。
「すみません。この旅館に花里芙羽梨って人は泊まっていますか?」
女将さんらしき人が対応してくれた。
「ええ。泊まっていますよ。ご案内しますね」
そして、一つの大きな部屋の前に案内してくれた。
心臓がうるさい。
自分が傷つけた側なのに、芙羽梨からどのような言葉が返ってくるのかが不安で自分が傷つくのが怖い。
本当に僕は情けない十二天将だ。
「芙羽梨……?いる?琥珀だよ」
部屋の中に入るとふわりと甘い匂いがした。
「え、琥珀くん……?どうしてここがわかったの?」
芙羽梨が不思議そうな、どこか切なげな顔をしている。
「ねぇ、漆戸さん。旅館ってここかな?」
双葉は天奈にスマホ画面を見せる。
「ええ。そうです。琥珀さま、こちらです」
天奈について行くと大きな旅館が見えた。
「……ここからは火宮くんが行ったほうがいいと思うな」
双葉がふわりと微笑む。
そう言われ、僕は一人で旅館に入った。
「すみません。この旅館に花里芙羽梨って人は泊まっていますか?」
女将さんらしき人が対応してくれた。
「ええ。泊まっていますよ。ご案内しますね」
そして、一つの大きな部屋の前に案内してくれた。
心臓がうるさい。
自分が傷つけた側なのに、芙羽梨からどのような言葉が返ってくるのかが不安で自分が傷つくのが怖い。
本当に僕は情けない十二天将だ。
「芙羽梨……?いる?琥珀だよ」
部屋の中に入るとふわりと甘い匂いがした。
「え、琥珀くん……?どうしてここがわかったの?」
芙羽梨が不思議そうな、どこか切なげな顔をしている。