僕は岡田卓也。ついこないだ製造会社を退職し、フリーランスに向けて日々猛努力中だ。しかし人間という生き物は頑張り続ければ疲れる生き物。そこでせっかくの息抜きとして少し遠くへ出かけることにした。
僕が来た場所はすごく大きなショッピングモールであり、そこはショッピングはもちろんカフェやアミューズメント、自然広場など子供から大人まで心行くまで楽しめる遊び場がいっぱいあり、僕1人でも気兼ねなく行ける場所だと思い、そこで羽休めをすることにした。せっかくだし久々にカフェにでも行ってみようかと思い、最近オープンしたばかりのカフェに足を入れようとすると、後ろから老人のような声がした。
「お兄さん、若いねぇ。良かったらちょっと話だけでもどうだい?」
「…あの、あなたは一体?」
見るからに怪しそうな老人はフードで地味に目が隠れており、怪しい商人っぽさ100点満点のおばあさんだった。
「お兄さん、今日はラッキーデーだよ。なんたって、このパソコンを手に入れられるチャンスだからね。」
「いえ…パソコンならとっくに持っていますが…」
「甘いねぇ、このパソコンはお兄さんが持っているようなノーマルなパソコンではないんだよ」
「はぁ…」
正直おばあさんが何を言っているのかが分からなかったが、次のおばあさんの説明に一瞬、度肝を抜いた。
「このパソコンはね、使えば使うほどポイントが貯まるというものさ。さすがに電源を入れただけでは貯まらんが、何か作業をしたり、ソフトをインストールしたりするだけで、どんどんポイントが貯まっていくのだよ。」
「へぇ…」
うんこれ絶対引っ掛かったらいけない奴だ。100%やばいやつ。そう危険を察知した僕は素早く謝ってその場を去ろうとしたが…
「すみません、そういうのは興味ないのでまた…」
「話は最後まで聞かんかいっ!今どきの若者というのは…」
「え、あ、すみません…。」
何故か怒られた。あーこれ絶対買わされるやつだ。
「でねこのパソコン、本来は10万円で販売してるんだけど兄ちゃん若くてお金なさそうだから、特別に2万で売ってあげようと思うんだ。どうだい?欲しくなったじゃろう?」
「…」
しかももう購入の話になってるし…しかもえらい値下げしてきたな。余計怪しいんだが。この時僕の頭の中は買うかどうかなんかじゃなくて、どうやってこの場から逃げるか?だ…。
「で、買うのかい?買わないのかい?」
「…買いません」
「ええ?何て?おばあさんちぃっと耳悪くてのう。悪いけどもう一回言ってくれんかのう?」
「…買いません」
「あーごめん、また聞こえんかったわ!もう一回!」
「買・い・ま・せ・ん!!!」(大声で)
「ええええ、まーた聞こえんかったわ!もっかい!!ワンモア!!ワンモア!!」
イッキ飲みを推奨する感覚で言うな。
「…買います」(超小声で)
「まいどありぃ!!お兄さんきっと人生良くなるよっ!」
こいつめっちゃぶん殴りてぇ。…が、かなり歳の行ったおばあさんを殴るのはシンプルにやばいので、おとなしく2万円払ってその場を立ち去ることにした。あぁ…今度からこうした事態に備えて断る訓練をしようと心に強く誓った。…けど実のところ、今使っているパソコンは6年以上経っているし、内心変え時かな?とも思っていた。その悩みを2万円でもう解決できたのだから、そういう意味では良かったのかな?…と無理やりにでも思うしかない。
あと、問題はおばあさんの言っていた「使うほどポイントが貯まる」ということについてだ。正直今すぐにでもどこか売りに行こうとでも思ってた。けど、ほんの1秒、ほんの1秒だけ使ってみようと思ってる自分もいた。せっかくなので思い切って近くの作業がOKなカフェに行き、パソコンを開いてみることにした。
パソコン使い初めあるあるで、初期設定が厄介というのはよくある話だがこれまで何度もやってきた僕からすれば、こんなのお茶の子さいさい。そしてこのパソコンの効果に、僕は心底驚くことになる。
僕が来た場所はすごく大きなショッピングモールであり、そこはショッピングはもちろんカフェやアミューズメント、自然広場など子供から大人まで心行くまで楽しめる遊び場がいっぱいあり、僕1人でも気兼ねなく行ける場所だと思い、そこで羽休めをすることにした。せっかくだし久々にカフェにでも行ってみようかと思い、最近オープンしたばかりのカフェに足を入れようとすると、後ろから老人のような声がした。
「お兄さん、若いねぇ。良かったらちょっと話だけでもどうだい?」
「…あの、あなたは一体?」
見るからに怪しそうな老人はフードで地味に目が隠れており、怪しい商人っぽさ100点満点のおばあさんだった。
「お兄さん、今日はラッキーデーだよ。なんたって、このパソコンを手に入れられるチャンスだからね。」
「いえ…パソコンならとっくに持っていますが…」
「甘いねぇ、このパソコンはお兄さんが持っているようなノーマルなパソコンではないんだよ」
「はぁ…」
正直おばあさんが何を言っているのかが分からなかったが、次のおばあさんの説明に一瞬、度肝を抜いた。
「このパソコンはね、使えば使うほどポイントが貯まるというものさ。さすがに電源を入れただけでは貯まらんが、何か作業をしたり、ソフトをインストールしたりするだけで、どんどんポイントが貯まっていくのだよ。」
「へぇ…」
うんこれ絶対引っ掛かったらいけない奴だ。100%やばいやつ。そう危険を察知した僕は素早く謝ってその場を去ろうとしたが…
「すみません、そういうのは興味ないのでまた…」
「話は最後まで聞かんかいっ!今どきの若者というのは…」
「え、あ、すみません…。」
何故か怒られた。あーこれ絶対買わされるやつだ。
「でねこのパソコン、本来は10万円で販売してるんだけど兄ちゃん若くてお金なさそうだから、特別に2万で売ってあげようと思うんだ。どうだい?欲しくなったじゃろう?」
「…」
しかももう購入の話になってるし…しかもえらい値下げしてきたな。余計怪しいんだが。この時僕の頭の中は買うかどうかなんかじゃなくて、どうやってこの場から逃げるか?だ…。
「で、買うのかい?買わないのかい?」
「…買いません」
「ええ?何て?おばあさんちぃっと耳悪くてのう。悪いけどもう一回言ってくれんかのう?」
「…買いません」
「あーごめん、また聞こえんかったわ!もう一回!」
「買・い・ま・せ・ん!!!」(大声で)
「ええええ、まーた聞こえんかったわ!もっかい!!ワンモア!!ワンモア!!」
イッキ飲みを推奨する感覚で言うな。
「…買います」(超小声で)
「まいどありぃ!!お兄さんきっと人生良くなるよっ!」
こいつめっちゃぶん殴りてぇ。…が、かなり歳の行ったおばあさんを殴るのはシンプルにやばいので、おとなしく2万円払ってその場を立ち去ることにした。あぁ…今度からこうした事態に備えて断る訓練をしようと心に強く誓った。…けど実のところ、今使っているパソコンは6年以上経っているし、内心変え時かな?とも思っていた。その悩みを2万円でもう解決できたのだから、そういう意味では良かったのかな?…と無理やりにでも思うしかない。
あと、問題はおばあさんの言っていた「使うほどポイントが貯まる」ということについてだ。正直今すぐにでもどこか売りに行こうとでも思ってた。けど、ほんの1秒、ほんの1秒だけ使ってみようと思ってる自分もいた。せっかくなので思い切って近くの作業がOKなカフェに行き、パソコンを開いてみることにした。
パソコン使い初めあるあるで、初期設定が厄介というのはよくある話だがこれまで何度もやってきた僕からすれば、こんなのお茶の子さいさい。そしてこのパソコンの効果に、僕は心底驚くことになる。