(イグナルト視点)
ーーーーー
ヴァインスの血統の噂
旧貴族の末柄であるヴァインス家、生まれつき魔力量が高いのが特徴で魔法の適性レベルも高い者が多く【魔法に恵まれた血族】と言われている。
そんなヴァインス家には一つの噂があった、
それは
【ヴァインスの血を飲む者に魔力の飛躍を、、、、】
噂のままだがヴァインス家の血には魔力量が大量に含まれていてそれを飲む事で自身の魔力量が上がると言った噂であった。
これはあくまでも噂であり実際にヴァインスの血を摂取したとこれで魔力量が上がったりすることは一切無いが一部の宗教的思想の持主などは今でもヴァインスの血を得ようとする者がいる。
その為ヴァインスの血は高く売れるので人買いなどに捕まり血を死ぬまで取られる事もある。
今ではヴァインスの姓を捨て他の姓を名乗る者も多くヴァインスはこの世から無くなった血族となっているはずだったが、、
ーーーーーー
◆マハイルが住む森周辺の上空にて
「はぁ、ヴァインスの血かぁ・・・本当に胸糞が悪い噂だ。」
俺はため息をつきながらマハイルさんの家に向かっていた、理由は新たな任務の為である。
新しい任務はマハイルさんと娘さんの護衛をしつつ森周辺の盗賊の調査であった。
森周辺の調査は他の兵もやってくれるので俺の今回の一番重要な任務は護衛である。
その為俺だけが先に向かい護衛する事になった、ミカエル騎士団本部から2時間程で俺が昨日迷った森にたどり着いた。
たしかこの辺りにマハイルさんの家があるはずと上空から探す。
すると一か所だけ木が生えていない場所を発見、そこに向かうと俺が昨日泊まった家を見つけ、
そのまま家に降り立つ
すると家の前にマハイルさんの姿が見えたので話しかける。
「マハイルさん、」
「あれ、イグじゃないの、どうしたの忘れ物?」
俺は今回の任務の事を話した。
周辺で盗賊団が潜んでる事、
その盗賊団に居場所を探し制圧する事、
そしてマハイルさんと娘さんを護衛する事、
すべてを話した。
自分自身はマハイルさんには盗賊団を制圧するまで安全な所で避難してもらいたかったが彼女は『この家を離れる事は出来ない』と言うので護衛する事が確定した。
しかし護衛をすると決まった瞬間マハイルさんの口から『良かった』の言葉が漏れ俺は疑問に思うのだった。
「あら、、それは良かったわ、」
「良かった?、、盗賊に襲われる可能性があるんですよ?」
「いや、そうじゃなくてね、イグが帰ったあとねシエルが泣き出しちゃってね、大変だったのお父さんに会いたって」
「、、、そうなんですか」
嬉しいような、恥ずかしいような感情に襲われた。
しかしなぜシエルちゃんは俺にこんなにも懐いているのか少し不思議に思うが今はそんな事を考えずに任務に集中する事にした。
決意を固めた瞬間
家の方からシエルちゃんがクツも履かない状態で走って俺に抱き着いて来た、俺はそのまま抱きしめてあげた。
「おとうさん、またあえたね、、、えへへ」
「だからお父さんじゃ、、、まぁいいや」
シエルちゃんのお父さん呼びを訂正させようとしたが、こんな抱きくれてる状況で言う気にもなれずに訂正を諦めた。
「おとうさん、またどこかいっちゃうの?」
「いや、少しの間お仕事でここにいるよ、」
「そうなの、やったー」
シエルちゃんが飛び跳ねて全身で喜びを表す、子供って素直で分かりやす。
「じゃあ、ご本の続きよんで、」
「こらシエル、お父さんが困るでしょ、、」
俺が困るのはマハイルさんの【お父さん】呼びなんですよと言いたかったが今は胸にしまう事にした。
「いいんですよ、シエルちゃんお仕事終わったら読んであげるね、、」
「うん、やくそく、、」
2人で約束の指切りをした、シエルちゃんの手は小さく握れば壊れてしまいそうな程柔らかく脆かった。
「それはともかく、シエル・・・またクツ履いてないでしょ?」
マハイルさんがシエルちゃんの足元を見て言い始めた。
昨日も注意していて気が付いたがこの子は靴を履くのを嫌いな様子でよく裸足で走りまわっている。
俺は健康的で良いと思うがやはり親目線からすると外には危険な物もたくさんあってケガをする可能性もあるので何か履いてもらいたい親心があるのだと理解する。
「クツなくても大丈夫だよ、シエルつよいもん、、、」
「そうか、ならまた足の裏こしょこしょしても大丈夫よね?強いものね?」
「うぅ・・・クツ履きます」
昨日のくすぐり攻撃がかなり効いたのか血相を変え急いで靴を履きに家に戻った、
マハイルさんはそんな娘の姿を見て『この手は使えるわね』と言っていた。
「元気なお子さんですね。」
「元気過ぎて困るわ・・・それにしてもイグここにいるなら寝泊りはどうするの?」
「近くにテントを張ろうと思ってます。」
「そう、なら家に泊まりなさい、旦那の部屋がまだ空いてるし。」
「え、でも」
「護衛のお礼と思って言葉に甘えてちょうだい、、」
「そこまで言うなら少しの間お世話になります。」
こうして俺とマハイルさんと娘さん短い3人の暮らしが始まった。
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ヴァインスの血統の噂
旧貴族の末柄であるヴァインス家、生まれつき魔力量が高いのが特徴で魔法の適性レベルも高い者が多く【魔法に恵まれた血族】と言われている。
そんなヴァインス家には一つの噂があった、
それは
【ヴァインスの血を飲む者に魔力の飛躍を、、、、】
噂のままだがヴァインス家の血には魔力量が大量に含まれていてそれを飲む事で自身の魔力量が上がると言った噂であった。
これはあくまでも噂であり実際にヴァインスの血を摂取したとこれで魔力量が上がったりすることは一切無いが一部の宗教的思想の持主などは今でもヴァインスの血を得ようとする者がいる。
その為ヴァインスの血は高く売れるので人買いなどに捕まり血を死ぬまで取られる事もある。
今ではヴァインスの姓を捨て他の姓を名乗る者も多くヴァインスはこの世から無くなった血族となっているはずだったが、、
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◆マハイルが住む森周辺の上空にて
「はぁ、ヴァインスの血かぁ・・・本当に胸糞が悪い噂だ。」
俺はため息をつきながらマハイルさんの家に向かっていた、理由は新たな任務の為である。
新しい任務はマハイルさんと娘さんの護衛をしつつ森周辺の盗賊の調査であった。
森周辺の調査は他の兵もやってくれるので俺の今回の一番重要な任務は護衛である。
その為俺だけが先に向かい護衛する事になった、ミカエル騎士団本部から2時間程で俺が昨日迷った森にたどり着いた。
たしかこの辺りにマハイルさんの家があるはずと上空から探す。
すると一か所だけ木が生えていない場所を発見、そこに向かうと俺が昨日泊まった家を見つけ、
そのまま家に降り立つ
すると家の前にマハイルさんの姿が見えたので話しかける。
「マハイルさん、」
「あれ、イグじゃないの、どうしたの忘れ物?」
俺は今回の任務の事を話した。
周辺で盗賊団が潜んでる事、
その盗賊団に居場所を探し制圧する事、
そしてマハイルさんと娘さんを護衛する事、
すべてを話した。
自分自身はマハイルさんには盗賊団を制圧するまで安全な所で避難してもらいたかったが彼女は『この家を離れる事は出来ない』と言うので護衛する事が確定した。
しかし護衛をすると決まった瞬間マハイルさんの口から『良かった』の言葉が漏れ俺は疑問に思うのだった。
「あら、、それは良かったわ、」
「良かった?、、盗賊に襲われる可能性があるんですよ?」
「いや、そうじゃなくてね、イグが帰ったあとねシエルが泣き出しちゃってね、大変だったのお父さんに会いたって」
「、、、そうなんですか」
嬉しいような、恥ずかしいような感情に襲われた。
しかしなぜシエルちゃんは俺にこんなにも懐いているのか少し不思議に思うが今はそんな事を考えずに任務に集中する事にした。
決意を固めた瞬間
家の方からシエルちゃんがクツも履かない状態で走って俺に抱き着いて来た、俺はそのまま抱きしめてあげた。
「おとうさん、またあえたね、、、えへへ」
「だからお父さんじゃ、、、まぁいいや」
シエルちゃんのお父さん呼びを訂正させようとしたが、こんな抱きくれてる状況で言う気にもなれずに訂正を諦めた。
「おとうさん、またどこかいっちゃうの?」
「いや、少しの間お仕事でここにいるよ、」
「そうなの、やったー」
シエルちゃんが飛び跳ねて全身で喜びを表す、子供って素直で分かりやす。
「じゃあ、ご本の続きよんで、」
「こらシエル、お父さんが困るでしょ、、」
俺が困るのはマハイルさんの【お父さん】呼びなんですよと言いたかったが今は胸にしまう事にした。
「いいんですよ、シエルちゃんお仕事終わったら読んであげるね、、」
「うん、やくそく、、」
2人で約束の指切りをした、シエルちゃんの手は小さく握れば壊れてしまいそうな程柔らかく脆かった。
「それはともかく、シエル・・・またクツ履いてないでしょ?」
マハイルさんがシエルちゃんの足元を見て言い始めた。
昨日も注意していて気が付いたがこの子は靴を履くのを嫌いな様子でよく裸足で走りまわっている。
俺は健康的で良いと思うがやはり親目線からすると外には危険な物もたくさんあってケガをする可能性もあるので何か履いてもらいたい親心があるのだと理解する。
「クツなくても大丈夫だよ、シエルつよいもん、、、」
「そうか、ならまた足の裏こしょこしょしても大丈夫よね?強いものね?」
「うぅ・・・クツ履きます」
昨日のくすぐり攻撃がかなり効いたのか血相を変え急いで靴を履きに家に戻った、
マハイルさんはそんな娘の姿を見て『この手は使えるわね』と言っていた。
「元気なお子さんですね。」
「元気過ぎて困るわ・・・それにしてもイグここにいるなら寝泊りはどうするの?」
「近くにテントを張ろうと思ってます。」
「そう、なら家に泊まりなさい、旦那の部屋がまだ空いてるし。」
「え、でも」
「護衛のお礼と思って言葉に甘えてちょうだい、、」
「そこまで言うなら少しの間お世話になります。」
こうして俺とマハイルさんと娘さん短い3人の暮らしが始まった。