ストーリー7
 
 家に帰った駿は愛からの手紙を読んだ。
 
 「本間 駿 様
 
 この手紙を読んでいるそこの君。
 泣いてなんかいないでしょうね。
 君に初めて会ったのはまだほんの3ヶ月前だったね、、でも何故だか何年も一緒に過ごしたような気持ちになるんだ。
 
 自販機の前でぶつかった君が入院してきた時、本当は私嬉しかったんだ。
 
 君と私は一歳違いだけどどこか頼りない君が心配でしょうがなかったよ。
 
 私にシュークリームを買ってくれたり、私のために泣いてくれたり、君は最後まで優しかったね。
 
 もう、時効だから言うけど私は本当に君が大好きだったんだよ。
 
 君よりだいぶ早くこの世とお別れしなくちゃいけなくなったけど君と過ごした。数ヶ月間は私の中の宝物だよ。
 
 君はまだまだそっちの世界で頑張りなよ。
 
 これは最後の手紙だよ。
 もうすぐ君に会えなくなるけど、出会ってくれてありがとう。
 
 本当に大好きだった君に、、
 愛をこめて
 
 村岡愛」
 
 それから3ヶ月後ー
 雨が降り続く中
 駿は愛のお墓を訪ねた。
 
 愛のお墓の前で駿は立ちつくしていた。
 
 「愛、、久しぶり」
 「しばらく会えなかったね、、」
 「君が旅立って3ヶ月が過ぎたね、、」
 「君は僕の前からいなくなったけど僕は本当に君が大好きだったんだよ」
 
 「君が居てくれたから辛い入院生活にも耐えれたんだ」
 「今でも優しい笑顔の君が笑ってる」
 「気が強くて優しくて、でも本当はか弱くて泣き虫な君に出会えて僕は幸せだった、、」
 「君はいつも大きな愛で僕を包んでくれたね」
 「また、しばらくお別れだけど僕はいつでも君を想ってる、、」
 「これこらもずっと、、」
 「愛してるよ」
 「愛ありがとう」
 
 fin