ストーリー2
入院した翌日、僕は病院のデイルームから外の景色を見ていた。
すると突然、僕の後ろで声がした。
「こんにちは。新人君!」
ふと後ろを見ると先日、自販機の前でぶつかった少女が立っていた。
「この前はごめん」
僕は少女に謝った。
「君もこの病院に入院しているの?」
「うん。そうだよ」
「あのさ。君、名前何て言うの?」
少女が僕に聞いてきた。
「駿だよ。本間駿」
「君は?」
「ヒミツ、、って言いたいところだけど君には特別に教えてあげようかなぁ、、」
「愛。村岡愛」
「もう、この病院は長いの?」
「ううん。君より1週間先輩だよ」
「駿は何の病気?」
「副腎のがんだよ」
「愛は何の病気なの?」
「あのさ、絶対に秘密だよ、、」
「うん、、」
「白血病だって、、」
「急性骨髄性白血病」
「その病気良くなるの?」
「分かんない、、」
「でも、たぶん死ぬと思うよ」
「死ぬ、、の?」
「うん、多分死ぬと思う」
駿がうつむいていると愛が駿に言った。
「だから、君は悲劇のヒロインの私に優しくしなさい」
「分かった?」
「うん。約束するよ」
「よし!それじゃ先輩として病院の中を案内してあげる」
「その前に君幾つなの?」
駿が尋ねると愛は少し考えて答えた。
「18歳。高校3年生だよ」
「君は?」
「17歳。高校2年生だよ」
「そっか。やっぱ私の方が先輩だね!」
「そうだね」
「ちょっと、ついてきて!」
「う、うん」
そう言うと愛は慣れた手つきで病棟のエレベーターのボタンを押すと病院の1階に向かった。
「ここが売店!」
「もうすぐ色んな物が食べれなくなるから今のうちに好きなの食べとくと良いよ!」
「駿は何が好き」
「バナナジュースかな」
「やっぱ、男子だね!」
「愛は何が食べたいの?」
「私はシュークリーム! 甘いものに目がないんだ」
「良いよ。買ってあげる!」
「良いの?」
「良いよ。色々教えてくれるお礼だよ」
「ありがとう」愛は嬉しそうに笑った。
「よし、合格!」
「特別に今から私と友達になることを許します」
「ありがとう」
駿がそう答えると愛は少し考えて駿の手を引いた。
「えーと、次にー」
「ここが放射線科」
「CTやらMRIやら今から君もたくさんお世話になる所だよ」
「ちなみに音がうるさいのもあるから」
「そうなの?」
「うん」
「よし、戻ろっか!」
そう言ってエレベーターで6階に向かった。
「最後にここからの眺めが私のおすすめなんだ!」「ここからの夕日がとても綺麗だよ!」
「街並みに夕日が沈んで行くのがとても綺麗で切なくていいよ、、」
「そうなんだね!」
「あっ、そうだ! 駿。シュークリームちょうだい!」
「良いよ!」そう言うと駿はバナナジュースを取り、シュークリームを愛に手渡した。
「やっぱり疲れてる時は甘いものに限るよね」
そう言いながら愛はシュークリームを美味しそうに食べた。その横で駿もバナナジュースを飲んだ。
「さっ。もうすぐ夕食だからいったん部屋に戻ろっか?」
「愛はどの部屋なの?」
「615の部屋だよ」
「同じ6階の15号室。駿は603で同じ6階の3号室でしょ?」
「うん。そうだよ」
「よく知ってるね」
「そりゃだって1週間先輩だから、、」
そう言って愛は笑うと手を振りながら615の部屋に向かった。
「それじゃ、また明日ね!」
「明日から辛い治療が待ってると思うけどお互い頑張ろうね!」
愛はもう一度駿に微笑むと部屋へと帰って行った。駿も603の部屋へと向かった。
入院した翌日、僕は病院のデイルームから外の景色を見ていた。
すると突然、僕の後ろで声がした。
「こんにちは。新人君!」
ふと後ろを見ると先日、自販機の前でぶつかった少女が立っていた。
「この前はごめん」
僕は少女に謝った。
「君もこの病院に入院しているの?」
「うん。そうだよ」
「あのさ。君、名前何て言うの?」
少女が僕に聞いてきた。
「駿だよ。本間駿」
「君は?」
「ヒミツ、、って言いたいところだけど君には特別に教えてあげようかなぁ、、」
「愛。村岡愛」
「もう、この病院は長いの?」
「ううん。君より1週間先輩だよ」
「駿は何の病気?」
「副腎のがんだよ」
「愛は何の病気なの?」
「あのさ、絶対に秘密だよ、、」
「うん、、」
「白血病だって、、」
「急性骨髄性白血病」
「その病気良くなるの?」
「分かんない、、」
「でも、たぶん死ぬと思うよ」
「死ぬ、、の?」
「うん、多分死ぬと思う」
駿がうつむいていると愛が駿に言った。
「だから、君は悲劇のヒロインの私に優しくしなさい」
「分かった?」
「うん。約束するよ」
「よし!それじゃ先輩として病院の中を案内してあげる」
「その前に君幾つなの?」
駿が尋ねると愛は少し考えて答えた。
「18歳。高校3年生だよ」
「君は?」
「17歳。高校2年生だよ」
「そっか。やっぱ私の方が先輩だね!」
「そうだね」
「ちょっと、ついてきて!」
「う、うん」
そう言うと愛は慣れた手つきで病棟のエレベーターのボタンを押すと病院の1階に向かった。
「ここが売店!」
「もうすぐ色んな物が食べれなくなるから今のうちに好きなの食べとくと良いよ!」
「駿は何が好き」
「バナナジュースかな」
「やっぱ、男子だね!」
「愛は何が食べたいの?」
「私はシュークリーム! 甘いものに目がないんだ」
「良いよ。買ってあげる!」
「良いの?」
「良いよ。色々教えてくれるお礼だよ」
「ありがとう」愛は嬉しそうに笑った。
「よし、合格!」
「特別に今から私と友達になることを許します」
「ありがとう」
駿がそう答えると愛は少し考えて駿の手を引いた。
「えーと、次にー」
「ここが放射線科」
「CTやらMRIやら今から君もたくさんお世話になる所だよ」
「ちなみに音がうるさいのもあるから」
「そうなの?」
「うん」
「よし、戻ろっか!」
そう言ってエレベーターで6階に向かった。
「最後にここからの眺めが私のおすすめなんだ!」「ここからの夕日がとても綺麗だよ!」
「街並みに夕日が沈んで行くのがとても綺麗で切なくていいよ、、」
「そうなんだね!」
「あっ、そうだ! 駿。シュークリームちょうだい!」
「良いよ!」そう言うと駿はバナナジュースを取り、シュークリームを愛に手渡した。
「やっぱり疲れてる時は甘いものに限るよね」
そう言いながら愛はシュークリームを美味しそうに食べた。その横で駿もバナナジュースを飲んだ。
「さっ。もうすぐ夕食だからいったん部屋に戻ろっか?」
「愛はどの部屋なの?」
「615の部屋だよ」
「同じ6階の15号室。駿は603で同じ6階の3号室でしょ?」
「うん。そうだよ」
「よく知ってるね」
「そりゃだって1週間先輩だから、、」
そう言って愛は笑うと手を振りながら615の部屋に向かった。
「それじゃ、また明日ね!」
「明日から辛い治療が待ってると思うけどお互い頑張ろうね!」
愛はもう一度駿に微笑むと部屋へと帰って行った。駿も603の部屋へと向かった。