じじちゃんが死んだ。じじちゃんというのは祖父だ。中学3年生、1月。受験期真っ只中だった。じじちゃんとの日々を書こうとは、思っていた。けど時間がかかってしまった。今は、高校2年生の4月。1年と少しが過ぎた。じじちゃんは確実に過去になりつつある。じじちゃんが来ていたポロシャツは、殆ど私が着ている。すっかり私の形になった。じじちゃんの意思でポロシャツが私に渡された。……訳ではない。誰も使わないから貰ってきただけ。けれど、心の支えになっている事は確かだ。