僕は、はっとして目を開けた。今度は本当に目が覚めていた。
 僕は、今まで夢を見ていたんだろうか?
 懐かしくて、遠い昔にどこかで見た場所。
 僕が夢で聞いていた声は、誰だったんだろう?
 僕は、何をしていたんだっけ?
 ぼーっと考え事をしていると

「キラ君〜!」
「キラー!」
「キラ様!」
「キラ、キラ!」

 あちこちから、僕を呼ぶ声が聞こえてきた。
 いつの間にか、みんなが僕の周りに集まってきて、ワイワイ、ガヤガヤ楽しそうに話をしている。
 僕といつも一緒にいる友人たちは7人で、男女共仲が良い。

 男性陣の3人は、明るく元気だ。

 1人目は、いの1番にキラの元へ駆けつける俺様体質のアレス。
 オレンジ色の髪の毛が目立つ超スピード狂だ。

 後の2人は、姿・形がそっくりで、お喋りが大好きな双子のカルとポールだ。
 黄色の髪の毛がふわふわしていて、子犬のようだ。

 女性陣は4人共、個性的だ。

 1人目は、落ち着いていて、家庭的な雰囲気のあるキャミ。
 水色の髪の毛は肩ぐらいのストレートボブで、髪を耳にかけると、お気に入りの三日月のピアスが目につく。

 2人目は、オタ活命のピンク髪のアクナ。
 胸まであるストレートの髪は、ウィッグだ。自作のオタ活グッズをいつも持ち歩いていて、推しの布教活動に余念がない。

 3人目は、勝気で、男性陣とよくケンカ口調になるルタ。
 ラベンダー色の髪をキュッと1つで頭の上でまとめて、ポニーテールにしている。

 4人目は、空想が大好きで、何かと心配性のピア。
 淡いクリーム色の髪には、軽くパーマが掛かっていて、気になることがあると、よく指で髪をくるくると回転させている。