キラの表情の変化をどこかで見ている声の主が、再び話し始めた。

「君の魂の物語は、これからも続いていく。
 物語は何章もあって、今回の君の物語は、その内の1つの章を終えただけ。
 君は今回の物語に満足しただろうか?
 満足でも、不満足でも、新たな目標や夢、希望などが生まれたはずだ。
 次の章の1ページはまだ始まっていない。真っ白なページに何の物語を描いていくのかは、君の自由だ。
 君が次の物語に選ぶテーマは、今回の物語を終えたからこそ出てきた『願い』だと思う。
 『君が本当に望むこと』
 君が今回の物語で感じた様々な思い。
 それを通して、ようやく君の魂が望む本当の声を聞くことが出来て、君自身の魂の真実に気がつけた。
 星の子たちの魂の物語の1つ1つの章には、必ずテーマがある。そのテーマを通して、自分の物語を創っていく。
 たくさんの星の子たちが、お互いの物語に登場しながら自分のテーマを探求し、理解していく。
 自分1人では、この壮大な魂の物語のテーマを理解しづらい。
 だからこそ、他の星の子たちと交流し、関わり合いながら物語を紡いでいく」

 僕は、声の主の言葉にじっーと耳を傾けていた。

「この世界には、たくさんの星の子たちの物語がある。
 どの物語も大切で、愛しい魂の記録だ。
 星の子たち1つ1つの物語が、この世界の星を輝かせている。
 この世界で輝く星たちは、すべて星の子たちの魂の物語の輝きなんだ。
 例え、星が流れて消滅したとしても、星の子たちの魂の物語は失われない。
 その思いは、永遠にこの世界に残っている。
 だから、この世界の星が流れて、その輝きが消えてしまっても大丈夫。
 私がすべて覚えている。
 すべての星の子たちの魂の物語も、記憶も、思い出も、感情も、全部私の内にある。
 だから、安心しなさい。
 いつでも、私は星の子たちと共にいる。この世界のどこにでも私は存在している。
 私はいつも見守っている。
 私の愛しい子よ。
 さあ、そろそろ新しい物語が始まる時間だよ」