どんなに早朝の近い深夜になっても彼は常に居るので、アルバイトではなく、もしかしたら正規に雇われた社員さんなのかなとなんとなく思って居たくらいだ。

 だから、単なる店員と客という顔見知りでしかなく、間違ってもこんな風に家に来るような関係性では、私たち二人は絶対に有り得ない。

 まるでアイドルのような童顔を持つ彼は、驚き過ぎて何も言えない私に八重歯の見える可愛らしい笑顔を見せた。

「あれ……この反応は。そうか。久しぶりに会えた同胞だと思ったのに、違うのか。なんだか、残念だったなー……」

「……え?」

 なんか、良くわからないけど、私は彼にがっかりされた?

 同胞……仲間? 一体、何のことなの?