「あ……まあ。けど、それは別に良いか。単に偶然の気のせいかもしれないし、それが未来、もし起こった時に考えるようにしよう。俺は絶対、それでもまゆちゃんのこと、好きだし……ねえ。これ見て。俺も少しは、可愛いところあるだろ?」

 そう言って冬馬さんは机の上に置いてあったスマホを手を伸ばして取り、画面を私の方へと向けた。

「わ! スマホの待ち受け、私の写真ですか……? これって、いつ撮ったんですか?」