はじめて記憶色を知ったとき、虚しさのようなものを覚えた。

それから桜を目にするたび、その感覚がよみがえった。

きっと来年も再来年も、これから先ずっと思い出すのだと思う。


この小説を書きながら、以前よく遊んでいたFTMのおにいさんを思い出した。

あやと同じように「これは言ってよかったんだろうか?」と不安に思うこともあれば、楽しかった思い出もたくさんある。

いまどこかですれ違ってもお互いに気づかないだろうけれど、彼がどこかでたのしくしていたらいいな、と思う。



◆マシュマロ(お返事はXにて)
https://marshmallow-qa.com/no_name_novels

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