ドンっぐさ
そんな音で眠い目をこすって登校していたボク、楠原稔(くすはらみのる)は目が覚めた
なんの音だと思って、あたりを見るとボクに視線が集まってた。
自分を見ると、腹部にぐっさり深々とナイフが刺さってた。
ドサ
その音が…自分が刺され倒れた音だと
理解するのに数秒かかった。
「た……す……」
助けてと、言いたかったのに、ひゅーひゅー言って
うまく言葉がでない。
そして目の前が黒く染まった。
遠くで誰かが
「ざまあみろ」なんて言ってたような気がした