4月6日、私は高校に入学する。
そこは中3の夏から憧れ続けた高校ではない。滑り止めの私立だ。
偏差値も内申も模試の点数も何もかも足りなくて、それでも憧れ続けた高校だった。
だからこそ悔しかった。入試に向けて勉強した自分も、設備の整った私立に通える自分も、何もかも認められなくなった。
入学式を明日に控えた今でも悔しくて、悔しくて仕方がない。
今でも合格発表の日を鮮明に覚えている。いや、忘れられずにいる。
「不合格」スマホに映し出されたその3文字を見て私は泣いた。嘘だ。嫌だ。泣き叫んだ。
親、親戚、塾の先生、いろんな人が私に期待してくれた。でも落ちた。
ごめんなさい出来損ない娘で。ごめんなさい出来損ない生徒で。
一番言わなくてはいけないことなのに今も声が掠れて言えない。

明日さえ来なければ、新しい環境に怯えなくていいのに。親にいっぱい迷惑かけなくてすむのに。
ワクワクしているはずなのにマイナスな感情しか出てこない。
前を向けない自分が大嫌いだ。

誰にも迷惑かけたくないのに、怖くないよ。1人じゃないよ。と言って欲しい。
苦しくて何もかも認められない、そんな自分の存在を肯定してほしい。
そう思ってしまう私は我儘なのだろうか。

最後にどうしても言いたいことがある。

この地球に、この日本に、生まれてしまってごめんなさい。
将来の夢もなければ、自慢できる長所もない、勉強もできない、何にもできない出来損ないでごめんなさい。
こんな私だけど、もう少しだけ、あと少しだけ、生きてみたいって思ってもいいですか。