私、白波美桜奈は、日々の生活の中に、どこか違和感を感じていた。いつからかはわからない。思い出せない、でも何年も前からだ。これだけはわかる。
私は今の生活に困っているわけではない。むしろ満足している。
私が住む、本土から少しだけ離れただけの小さな離島。同級生は両手で足りるくらいの人数しかいないし、お店も全然ないし、不便は不便だけど、みんな温かくて、優しくて、ギスギスした人間関係とは無縁の場所。
私は、ここがとても気に入っている。
でも、どこか違和感を感じるのだ。周りも普通だし、学校生活で困ってることなんか一つもありはしないのだけど。
寂しいような、物足りないような、それでいてどこか懐かしくて、優しくて、夢の中にいるみたいな、不思議な違和感。
でも、そんなもの、友達に、相談出来ない。出来るはずもない。なんとなくで、大した根拠もない、みんなに心配もさせたくない。
みんないい子ばかりだから、きっと色々考えてくれると思うけど、申し訳ない。本当に。きっと私の勘違いだ。絶対。
「ねえ美桜奈。そろそろ帰る?」
今日は終業式だったので、もう夏休みだ。私達は帰宅部だから、お弁当を食べたらすぐ帰宅する。
幼馴染で親友の由佳が話しかけてくる。
「そうだね~!よし、フェリー乗り場まで競争だよー!」
私は、満面の笑みで答え、全速力で駆け出す。
そして、今日も隠してる。いつからだろう。
私は今の生活に困っているわけではない。むしろ満足している。
私が住む、本土から少しだけ離れただけの小さな離島。同級生は両手で足りるくらいの人数しかいないし、お店も全然ないし、不便は不便だけど、みんな温かくて、優しくて、ギスギスした人間関係とは無縁の場所。
私は、ここがとても気に入っている。
でも、どこか違和感を感じるのだ。周りも普通だし、学校生活で困ってることなんか一つもありはしないのだけど。
寂しいような、物足りないような、それでいてどこか懐かしくて、優しくて、夢の中にいるみたいな、不思議な違和感。
でも、そんなもの、友達に、相談出来ない。出来るはずもない。なんとなくで、大した根拠もない、みんなに心配もさせたくない。
みんないい子ばかりだから、きっと色々考えてくれると思うけど、申し訳ない。本当に。きっと私の勘違いだ。絶対。
「ねえ美桜奈。そろそろ帰る?」
今日は終業式だったので、もう夏休みだ。私達は帰宅部だから、お弁当を食べたらすぐ帰宅する。
幼馴染で親友の由佳が話しかけてくる。
「そうだね~!よし、フェリー乗り場まで競争だよー!」
私は、満面の笑みで答え、全速力で駆け出す。
そして、今日も隠してる。いつからだろう。