「昔から身体強化は使っていたみたいだけど、あの青いオーラの奴は魔力の消費が特に激しそうね」
ラミッタの言葉にマルクエンは頷いて答える。
「あぁ、物凄い疲れるぞ」
「身体強化にしろ、光の刃にしろ、宿敵は魔力を100出せば良い所を、120ぐらいで使っているから疲れるのよ」
「なるほどな……」
ラミッタの指摘を理解は出来たが、どうすれば良いのかわからない。
「まぁ、これは数こなして慣れしかないけどね」
「だが時間がないな……」
「そうね……」
二人の間にしばし沈黙が流れる。
それを破ったのはラミッタだった。
「今、出来ることを考えましょう」
「そうだな。ラミッタと連携をしてヴィシソワさんを倒す」
マルクエンとラミッタは、あぁでもないこうでもないと、考えた作戦を言って、実際に試す。
昼食を食べるのも忘れ、二人は夢中になり、気が付けば夕方になっていた。
「そろそろ部屋に戻るか?」
「えぇ、そうね。お腹も空いたし」
ラミッタは手を頭の後ろに回してスタスタと歩き出し、マルクエンも追いついて隣を歩く。
食堂で出された料理を夢中になってがっつく二人。その後はシャワーを浴び、眠気が来て眠ってしまった。
「おはよう、ラミッタ」
朝食を食べに、マルクエンはラミッタと出会う。
「えぇ、よく眠れた?」
「あぁ、ぐっすりだ」
会話もそこそこに、食事を済ませて二人は地下へ向かう。
「おやおや、逃げずに来るのは感心しますね」
魔人ヴィシソワは笑みを浮かべて闘技場の観客席に腰掛けていた。
「覚悟しなさい! 今日こそは!!」
「それは楽しめそうですね」
そう言って席から飛び降り、二人の元まで歩み寄る。
「いつでもどうぞ」
マルクエンとラミッタは体の筋を伸ばしてほぐし、ヴィシソワと対峙した。
「宿敵」
そう言ってラミッタは握りこぶしを作った右手をマルクエンに向ける。
「おう!」
マルクエンも拳を握り、軽くぶつけた。
剣を抜き、二人は構え、青いオーラを身に纏ったマルクエンが飛び出す。
その後ろからはラミッタが炎と雷を飛ばして支援した。
魔法攻撃を防御壁で弾き飛ばすヴィシソワに向かってマルクエンは重い一撃を放つ。
剣は盾でいなされるが、すぐに体勢を立て直し、横薙ぎに斬りつける。
その後も何発か剣を振り、ヴィシソワに攻撃を浴びせようとしていた。
だが、次の瞬間。マルクエンは後ろに飛び跳ねて距離を取る。
そして、頭上から無数の光の剣が降り注いだ。
マルクエンが時間を稼いでいる間にラミッタは詠唱をし、特大魔法を使っていた。
ヴィシソワに向かって降り注ぐ剣に、ダメ押しとばかりにマルクエンも光の刃を飛ばす。
舞い起こる土煙の中に消えるヴィシソワ。少しやり過ぎたかとマルクエンは心配になった。
しかし、心配は杞憂に終わったようだ。
「なるほど、少しは考えたようですね」
ドーム状に張られた分厚い防御壁の中には無傷のヴィシソワが立っていた。
顔をしかめてマルクエンは突撃する。剣を大きく振り上げ、ありったけの力を防御壁に叩き込んだ。
ピシリとドームにヒビが入り、ガラガラと崩れ落ちる。
ラミッタは再度詠唱を始め、魔法を打ち下ろそうとするが。
「二度、同じ手は喰らいませんよ」
高速でヴィシソワが空を飛び、ラミッタの元まで近付く。
「くっ!!」
詠唱を中止し、ラミッタは剣を構え応戦した。
カンキンと剣と槍がぶつかり合う。
ラミッタは少しずつ後退しながら、地上に降り立つ。
そこで待ち構えていたマルクエンはヴィシソワの背後を取った。
「必ず二人で連携し、戦う事を考えるのはよし。ですが」
ヴィシソワは槍でラミッタの剣を弾き飛ばし、マルクエンを黒い魔法の剣で包囲する。
「まだまだです」
ラミッタは悔しそうな顔をし、マルクエンはがっくりと肩を落とした。
ヴィシソワとの修行が始まり、一週間が経った。
マルクエンとラミッタの連携も、個々の能力も凄まじい勢いで成長している。
だが、毎回あと一歩ヴィシソワに及ばない。
今日も限界近くまで戦い、膝をつくラミッタ。
「はぁはぁ……」
「今日はここまでとしますか。明日の訓練はお休みです」
「休みですか?」
辛うじて立っているマルクエンが聞き返す。
「えぇ、明日は国のお祭りがありますからね」
「お祭りですか?」
「建国記念日ですよ。日中は城が式典で忙しくなります。明日の一日を使ってよく休むことですね」
内心助かったと思う気持ちが少しあるマルクエン。このままでは本当に倒れたまま動けなくなりそうだった。
「この修行に明け暮れて、そんなのちっとも知らなかったわ……」
「私も、明日は大事な用事がありますので」
そうヴィシソワが言い残し、今日の修行は終わる。
建国記念日、朝になりマルクエンとラミッタは筋肉痛に蝕まれる体を無理に起こす。
来客に警備に城はいつも以上に騒がしかった。
国王の演説を見届けてから、マルクエンとラミッタは落ち合って、城を抜ける。
その頃には、すっかり昼過ぎぐらいになっていた。
「何か屋台で美味しいものでも食べましょう……って」
城から出てくる見覚えのある人物にラミッタは目が行く。
「あれって、ヴィシソワさんか?」
ヴィシソワと、フードを深く被った女性が隣を歩いている。
ラミッタの言葉にマルクエンは頷いて答える。
「あぁ、物凄い疲れるぞ」
「身体強化にしろ、光の刃にしろ、宿敵は魔力を100出せば良い所を、120ぐらいで使っているから疲れるのよ」
「なるほどな……」
ラミッタの指摘を理解は出来たが、どうすれば良いのかわからない。
「まぁ、これは数こなして慣れしかないけどね」
「だが時間がないな……」
「そうね……」
二人の間にしばし沈黙が流れる。
それを破ったのはラミッタだった。
「今、出来ることを考えましょう」
「そうだな。ラミッタと連携をしてヴィシソワさんを倒す」
マルクエンとラミッタは、あぁでもないこうでもないと、考えた作戦を言って、実際に試す。
昼食を食べるのも忘れ、二人は夢中になり、気が付けば夕方になっていた。
「そろそろ部屋に戻るか?」
「えぇ、そうね。お腹も空いたし」
ラミッタは手を頭の後ろに回してスタスタと歩き出し、マルクエンも追いついて隣を歩く。
食堂で出された料理を夢中になってがっつく二人。その後はシャワーを浴び、眠気が来て眠ってしまった。
「おはよう、ラミッタ」
朝食を食べに、マルクエンはラミッタと出会う。
「えぇ、よく眠れた?」
「あぁ、ぐっすりだ」
会話もそこそこに、食事を済ませて二人は地下へ向かう。
「おやおや、逃げずに来るのは感心しますね」
魔人ヴィシソワは笑みを浮かべて闘技場の観客席に腰掛けていた。
「覚悟しなさい! 今日こそは!!」
「それは楽しめそうですね」
そう言って席から飛び降り、二人の元まで歩み寄る。
「いつでもどうぞ」
マルクエンとラミッタは体の筋を伸ばしてほぐし、ヴィシソワと対峙した。
「宿敵」
そう言ってラミッタは握りこぶしを作った右手をマルクエンに向ける。
「おう!」
マルクエンも拳を握り、軽くぶつけた。
剣を抜き、二人は構え、青いオーラを身に纏ったマルクエンが飛び出す。
その後ろからはラミッタが炎と雷を飛ばして支援した。
魔法攻撃を防御壁で弾き飛ばすヴィシソワに向かってマルクエンは重い一撃を放つ。
剣は盾でいなされるが、すぐに体勢を立て直し、横薙ぎに斬りつける。
その後も何発か剣を振り、ヴィシソワに攻撃を浴びせようとしていた。
だが、次の瞬間。マルクエンは後ろに飛び跳ねて距離を取る。
そして、頭上から無数の光の剣が降り注いだ。
マルクエンが時間を稼いでいる間にラミッタは詠唱をし、特大魔法を使っていた。
ヴィシソワに向かって降り注ぐ剣に、ダメ押しとばかりにマルクエンも光の刃を飛ばす。
舞い起こる土煙の中に消えるヴィシソワ。少しやり過ぎたかとマルクエンは心配になった。
しかし、心配は杞憂に終わったようだ。
「なるほど、少しは考えたようですね」
ドーム状に張られた分厚い防御壁の中には無傷のヴィシソワが立っていた。
顔をしかめてマルクエンは突撃する。剣を大きく振り上げ、ありったけの力を防御壁に叩き込んだ。
ピシリとドームにヒビが入り、ガラガラと崩れ落ちる。
ラミッタは再度詠唱を始め、魔法を打ち下ろそうとするが。
「二度、同じ手は喰らいませんよ」
高速でヴィシソワが空を飛び、ラミッタの元まで近付く。
「くっ!!」
詠唱を中止し、ラミッタは剣を構え応戦した。
カンキンと剣と槍がぶつかり合う。
ラミッタは少しずつ後退しながら、地上に降り立つ。
そこで待ち構えていたマルクエンはヴィシソワの背後を取った。
「必ず二人で連携し、戦う事を考えるのはよし。ですが」
ヴィシソワは槍でラミッタの剣を弾き飛ばし、マルクエンを黒い魔法の剣で包囲する。
「まだまだです」
ラミッタは悔しそうな顔をし、マルクエンはがっくりと肩を落とした。
ヴィシソワとの修行が始まり、一週間が経った。
マルクエンとラミッタの連携も、個々の能力も凄まじい勢いで成長している。
だが、毎回あと一歩ヴィシソワに及ばない。
今日も限界近くまで戦い、膝をつくラミッタ。
「はぁはぁ……」
「今日はここまでとしますか。明日の訓練はお休みです」
「休みですか?」
辛うじて立っているマルクエンが聞き返す。
「えぇ、明日は国のお祭りがありますからね」
「お祭りですか?」
「建国記念日ですよ。日中は城が式典で忙しくなります。明日の一日を使ってよく休むことですね」
内心助かったと思う気持ちが少しあるマルクエン。このままでは本当に倒れたまま動けなくなりそうだった。
「この修行に明け暮れて、そんなのちっとも知らなかったわ……」
「私も、明日は大事な用事がありますので」
そうヴィシソワが言い残し、今日の修行は終わる。
建国記念日、朝になりマルクエンとラミッタは筋肉痛に蝕まれる体を無理に起こす。
来客に警備に城はいつも以上に騒がしかった。
国王の演説を見届けてから、マルクエンとラミッタは落ち合って、城を抜ける。
その頃には、すっかり昼過ぎぐらいになっていた。
「何か屋台で美味しいものでも食べましょう……って」
城から出てくる見覚えのある人物にラミッタは目が行く。
「あれって、ヴィシソワさんか?」
ヴィシソワと、フードを深く被った女性が隣を歩いている。



