「わたしは、何があっても芽衣の味方だからね。これからもずっと。わたしが芽衣を支えるからね」
「紫苑……。本当にありがとう」
紫苑の存在にわたしがどれだけ救われているかを、彼女は知っているのだろうか。
どんなに苦しくなっても、悲しくなっても、紫苑の存在でわたしは笑顔を無くさずにいられる。
本当は言いたいことがあるはずなのに、それを飲み込んでわたしの気持ちを尊重してくれた。わたしを否定しないでくれた。
つらくても苦しくても、不安に押しつぶされそうになっても、紫苑がわたしを抱きしめてくれるから。紫苑がわたしと一緒に泣いたり喜んでくれるから。紫苑がその明るさと優しさでわたしを包み込んでくれるから。
紫苑がいなきゃ、わたしはわたしでいられなかったと思う。それくらい、わたしは紫苑に感謝してる。
「わたしも、何があっても紫苑の味方だよ。いつもわたしばっかり支えてもらっちゃってるけど、紫苑もいつでもわたしに頼ってね。頼りないかもしれないけど」
「もう、芽衣は自分のことだけ考えてればいいのに。でも、ありがとう。わたしも何かあったら一番に芽衣に相談するね」
「うん!」
ぎゅっと握った手からは温かさが溢れていて、二人で笑い合った。