「うっ……ううっ……」



なんとか家の中に入り、嗚咽を漏らしながら自分の部屋に入る。


そのまま制服も脱がずにベッドの中に潜り込んだ。



「芽衣ー? 帰ってきたのー?」



リビングからお母さんの声が聞こえたけれど、正直今はそんな余裕が無い。


わたしはお母さんに返事をすることもできないまま、しばらく布団の中から出ることはできなかった。