時刻は午後八時。


すっかり暗くなったころ、今か今かとその時を待つ周りの人たちの中で、わたしは一人でじっと空を見つめていた。




そして。




ヒュー……と立ち上る小さな光。


それが、ドンッ……!と大きな音と共に弾け、大輪の花を咲かせたとき。






「……さよなら、大雅……」




それを見つめていたわたしの頬に、涙がそっと流れ落ちていったのを感じた。