「へ、あ、お、おはよう!」


「あはは、朝から元気だね」



どうして急に挨拶なんてしてくれたんだろう?


ううん、何にしてもクラスメイトと挨拶なんて初めてですごく嬉しい。



「萩原さんさ…」


「莉央ちゃーん!おはよー今日も朝から可愛いね!」



突然間に入ってきた山崎くんに、高城さんは慣れているのかすごく嫌そうな顔でため息をつきガン無視していた。


その様子を微笑ましく思いながら見つつも、そっと自席でスマホを開く。





日向と屋上で会うのが日課となっていた。


いつも明るくてみんなの中心にいるような日向が、実は余命一年の大病を患っていたと知ったのはつい最近のこと。