それにしても、小坂くんに証明するとか言ったはいいものの、一体何をしたらいいんだろ…。



「空は…大丈夫なの?小坂くんと話してて、辛くない?」


「え?」



莉央がお弁当の中身をつっつきながら、気を遣うようにちらりと私に視線を向けてきた。



「…うーん、大丈夫、って言ったら嘘になるかな。でももう気持ちの整理はついてるよ。今すぐにとはいかないけど、少しずつこの気持ちを消していくつもり」


「…そっか。空が決めたことなら、私は何も言わないよ」



まだ心配そうに眉を下げている莉央に、なんとか笑顔を作る。



今はまだ心配をかけてしまうかもしれないけど、そのうちちゃんとするから。


私が小坂くんと関わるのは、あくまで“似たもの同士”として。


余計な感情はいらない。