私の世界は昔から平凡でなんの変哲もない、そんなつまらない世界だった。



「うっわ、おまえめっちゃ日焼けしてんじゃん!」


「夏休み早すぎて嫌になる。また地獄の日々だぁ」


「ねぇ今日始業式だけだしさ、どっか遊びに行こうよ!」



夏休み明けの教室はいつもよりも騒がしく、その様子を教室の隅っこの席でぼんやりと眺める。


私には夏休みに何をした、とかこの後どこ行こうか、とか話せる相手は残念ながら一人もいない。



友達を作るのが昔から苦手で、私はいつも教室の空気と同化していた。


一人は誰にも気を遣わなくて楽だけど、それでもたまにふと虚しくなる時がある。


そんな時は、小説が書けるアプリ「novel」でこのモヤモヤを晴らすことにしている。


早速、最近書き始めた新しい作品(題名はまだ未定)を開き、内容を綴っていく。



私はペンネーム「Hara」で主に恋愛・青春小説を書いている。