慎んで離婚申し上げます ~呪われた忌み子が龍神の退魔師に拾われる~
あやかし・和風ファンタジー
完
11
鮎/著
- 作品番号
- 1720911
- 最終更新
- 2024/03/25
- 総文字数
- 14,016
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 11
- ランクイン履歴
-
総合9位(2024/04/01)
あやかし・和風ファンタジー5位(2024/09/29)
- ランクイン履歴
-
総合9位(2024/04/01)
あやかし・和風ファンタジー5位(2024/09/29)
- あらすじ
- 田舎の村から異能の持ち主として四宮家の嫁に迎え入れられた幸。
未来を予知する特殊な力を持つ彼女は、夫の忠敬の仕事を支えていた。
しかしある日、幸の異能が突然使えなくなってしまう。
絶望していた幸だったが、追い打ちをかけるように目の前に百発百中の占い師ツグミが現れる。
自分から異能という価値がなくなれば、四宮家に居場所はないと思った幸は、忠敬に離婚を求める。
この作品の感想ノート
インパクトのある展開から始まり、そこから読みやすく物語が広がっていって良かったです。
耳目を象のように伸ばす、という表現がとても秀逸で
それ以降にも出てくる言い回しの塩梅が絶妙で読み応えがあります。
多すぎないことで読みやすく、適切に取り入れられてて物語の情景を想像しやすかったです。
一本の作品の中で村などの世界観や、能力などの設定などが理解しやすく物語の一部として展開されることで
読み進めるだけで飲み込める文章で、楽しみやすい所も満足感を支えていて素晴らしいです。
幸とツグミの性格は大きく違いますが、元は立場が弱く悪い待遇を受けていた同士、どこかですれ違ってしまった(形が違えば分かり合えたかも?)ような気もしました。
前半で夫の忠敬さんは幸に対する情がないように見えて、守るために隠匿しようとしていたんだろうと分かるし、ギャップを感じる展開だけど違和感は感じない構成で好きです。
能力を奪った相手にも厳しくも過激すぎない対応で、情がないように見えて優しい人というのがより感じられるのでこの一幕も好きです。彼の人柄が伺えますね。
後半で愛情を見せるようになり、不器用さも魅力に感じます。起きた事件を踏まえて前に進んでいくハッピーエンドで、穏やかな気持ちでラストを見守れたし満足感(あるいは安心感)を感じられました。
イオゼアさん
2024/03/25 20:51
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