ある日のホームルーム、奴が誰にも言わず転校した事があかされた。友達として認めてその事を伝えようとした矢先だった。やはり、友達には依存性がある。奴を失った事がこんなにも辛いなんて…。帰宅してしばらくは、放心状態だった。そんな僕を見て母は、笑顔を作りなさいと言ってきた。とても無理な話だ。母の言葉には、続きがあった。どうしても無理なら泣きなさい、そして最後には、絶対に笑顔になるの。そう言った。笑顔にならないと、死んでしまうから。祭りは人を生かす為にあるの、だから定期的に祭りは開かれる。そう言ったのだ。意味が分からないが、悲しみで荒れ狂ってた心が静かになっていた。