母は、祭りが好きだ。小さい祭りから、大きな祭りまで、何でも。最近は、お菓子メーカーが開催しているシールを集めて、お皿を貰う祭りにはまっている。ただでさえ、ふくよかな体が心なしか一回り大きくなった気がする。そんな母は、交友関係も広い。すぐに友達になり、親友は何人いるか計り知れない。年賀状も大量だ。対して僕は、親友は愚か友達すらいない。母には、どんなに辛くても笑顔だけは絶やすなと言われていた。別に友達などいなくても、さほど辛くはない。友達という存在を、一度知ってしまったらもう戻れなくなるだろう。友達には依存性がある。