ダイコクとライルは魔物同盟国へと歩を進めていた。
ノンが同行している所為か、魔獣が近寄ってくる気配は全く無かった。
安全な旅路である。
ノンはマーペースに鼻歌を歌っている。
アニメのテーマソングだ。

「それでおじさんは神様なの?」
ノンが遠慮も無く話し掛ける。

「せや、なんで分かんねん?」
ダイコクは見抜かれたことに驚くと共に、その観察眼に感心した。

「なんとなくねー」

「そうか・・・」
ダイコクは聖獣の勘だと考えていたが、実際は違う。
ノンはこれまでに何人もの神を見てきた為、その雰囲気で掴めており。
自身でも神気を纏った経験がある為、感じることが出来ていたのだった。

「それで、その魔物同盟国とやらはあとどれぐらいのかかるんや?」

「そうだねー、もうすぐだよー」
ダイコクとライルは魔物達の一団に囲まれて、落ち着かない時間を過ごした。
安全であることに変わりは無いのだが。
魔獣の襲撃があったとしても、ノンがあっさり狩ってしまうのは、容易に想像できていた。

ライルは終始ノンに及び腰だ。
完全にビビッている。
ノンからは一定の距離を保っている。
そんなライルの様をダイコクは冷えた目線で眺めていた。

歩を進めること数時間。
ダイコクは魔物同盟国に近づくにつれて、神気が濃くなっていることに違和感を覚えていた。
それと同時に自身に集まってくる神気に充足感を得ていた。
ダイコクはこんなに濃い神気を感じたのは何年ぶりなんだと、物思いに耽っている。
心と身体が満たされていく。
随分と久しぶりに感じる充足感だった。
このままここにいたい、そう想ってしまうほど満ち足りていた。

いよいよ魔物同盟国の入口付近に差し掛かっていた。
ダイコクとライルはあり得ない光景を目にしていた。
その瞳が大きく見開かれている。

二人は遠目に見える町並みに、思わず腰を抜かしそうになっていた。
彼らの知りえる魔物達が、到底造れるような街並みではない。
建物然り、石畳しかり、街が整備されれており、清潔感に満ち溢れていた。
ダイコクは、もしかしたらルイベントよりも文化レベルが高いかもしれないと考えていたぐらいだ。

もう驚かないと心に誓っていたが、あっさりと裏切られてしまっていた。
(何と完成度の高い街や・・・)
ライルは周りをキョロキョロと眺めており、ちょっとしたお上りさんみたいだ。

そんな二人に構わずにノンが、
「魔物同盟国にようこそ!」
と元気に挨拶をした。

「「「「いらっしゃいませ!」」」」
連れ立っていた魔物達も続く。

「お、おお・・・」

「あ、ああ・・・」
二人は挙動不審に狼狽えていた。
そして、ゴブオクンから前もって聞いていたのだろう。
魔物同盟国の首領陣が入口で二人を出迎えた。
入口の脇に様々な魔物達が、控えていた。

「「「「「いらっしゃいませ!魔物同盟国にようこそ!」」」」」
ダイコクとライルは熱烈な歓迎を受けることになった。
二人は空いた口が塞がらなかった。



俺は今日は特にこれといってやることがなかった為、物足りないと感じている施設の梃入れを行うことにした。
まだまだ詰めが甘い所が多い。

何といってもまずはサウナだ、というか外気浴場だ。
これまでは適当に椅子を並べていただけだったが、ちゃんとした外気浴場にすることにした。

まずは屋根付きの櫓を組んでみた。
大きさとしては、三十メートル×三十メートルのサイズだ。
そしてアラクネの糸を使って、インフィニティーチェアーを二十台造った。
試しに座ってみた。
これは何とも素晴らしいフィット感だ。
横になるだけで整ってしまいそうだ。
ああ、サウナ島に持ち込みたい・・・
この棲み分けはいつまで続けようか?

そうこうしていると、昼飯の時間になっていた。
作業に没頭すると時間の経過が早い。

俺は定食屋に向かった。
今日の定食は焼きサバ定食だ。
今では漁船は三艘あり、追い込み漁なども行っている。
時々マグロも捕れることもある。
今ではツナマヨ丼の提供もされている。
魔物達はツナマヨが大好物だ。
時にマヨネーズが大好きみたいだ。

今朝の漁でサバが多く捕れたみたいだ。
昼飯を食べていると、魔物達が寄ってくる。
『知識の時間』の開始だ。

「島野様、教えて欲しいのですがいいでしょうか?」
一人のリザードマンが話し掛けてきた。

「いいぞ、どうした?」

「実は最近ビリヤードに嵌っているのですが、何か必勝法などはありませんでしょうか?」
リザードマンからの質問だ。

「必勝法か・・・そうだな、敢えて言えば、狙った球を落とすことだけを考えているうちは素人だな」

「といいますと?」
グイグイくるな。

「白球が狙いの球を落とすことだけじゃなくて、その後に何処に位置すれば次に狙う球を狙いやすくなるのか、そこを考えながらプレイしてみるということさ」

「なるほど・・・先を見越してということですね・・・」
リザードマンは頷いている。

「そうだ、どれだけ先を見越してプレイすることが出来るのか?これが必勝法だな」

「参考になります、ありがとうございます」
リザードマンは満足そうだ。

すると何やら騒がしくなってきた。
どうしたんだ?
ゴブオクンが突然駆けこんできた。

「島野様ー!大変だべー!」
と大騒ぎだ。
ゴブオクンは俺の前にやってくると、

「島野様、遂に来ただべ!」
と叫んでいる。
煩いな!

「落ち着けゴブオクン、何が来たんだ?」

「遂にお客様が来ただべよ!」
おお!
遂に第一お客様発見か!

「そうかよかったな、まずは俺じゃなくプルゴブ達首領陣に伝えに行けよな。そういう手筈じゃなかったか?」

「あ、そうだったべ。じゃあ行くだべ!」
と騒がしく立ち去っていった。
やれやれだ。
それにしても・・・どんな客が来たのかな?
ちょっと楽しみだな。
魔物同盟国を快く感じてくれるのなら嬉しいな。
さてさて、どうなることやら。

お客の対応は既に魔物全員と話は重ねている。
シュミレーションはばっちりだ。
俺は高みの見物とさせていただこう。
後はソバル達に任せておけばいいだろう。

俺は娯楽場の拡幅でも行っておこう。
俺は娯楽場に向かう事にした。
さて今日はどんな娯楽を造ろうかな?



儂は遂にこの時が来たのかと興奮を抑えることが出来なかった。
まだまだ発展途上中の魔物同盟国だが、儂らにとっては誇るべき国じゃ。
儂としてはもう国としての基礎は出来上がっていると考えておる。

始めは散々じゃったな。
島野様に出会い、儂は眼を醒ますことができた。
もうあのお方には足を向けて寝らねんのう。
島野様御一行には本当にお世話になっておる。
ここで島野様に恩返しがしたい。

格好の出番となったのう。
種族、上位種、そんなことはどうでもよいことじゃ。
儂が、否、儂らが求めるのは共存共栄を果たすこと。
島野様の教えに従い、儂らは発展を遂げてきた。
この教えは尊い。
決して背くことは許されないし、儂も許さない。

そして遂に始めてのお客様を迎えることになった。
魔物同盟国会議にて何度も議論を重ねた事項じゃ。
どうやっておもてなしをし、どうやって迎え入れるのか?

今後の魔物同盟国の目指す処は、魔物同盟国が他の国から認められる国になることじゃ。
自画自賛では意味が無い。
自他共に認められてこその国造りじゃ。
ここまでの道は決して楽ではなかったが、皆と協力して造り上げてきたものじゃ。

決して失敗は出来ない。
兄弟達も同様に考えておることじゃろう。
否、そう力を籠めることでも無かろう・・・
島野様曰く、いつも通りが一番いいということじゃった。
急いてはならん・・・
楽に行こう・・・

あれは・・・ノン様と・・・まさかダイコク様か?
何ということじゃ!
これはありがたい!
あの方ならば儂らの国を認めてくれるのは間違い無かろうて。
儂は好感触を得ることを確信してしまった。
全力でお迎えさせていただこう。

「「「「「いらっしゃいませ!魔物同盟国にようこそ!」」」」」
あれ?
ダイコク様はなんでそんなに驚いているんじゃ?
魔物の皆でお辞儀をして迎え入れた。
そうか、儂らが知力を得てこのようなもてなしをしておることに驚いているのじゃな。
まずは落ち着いて貰おうか。

儂はダイコク様の前に出た。
相変わらずそのデカい耳朶は健在じゃな。

「ダイコク様、ご無沙汰しております」
儂は頭を下げた。
ダイコク様は不思議がってこちらを見ていた。

「ご無沙汰やと?・・・お前もしかして・・・ソバルかいな?」

「はい、ソバルでございます」
儂は膝をついた。
名づけ親に対して当然の行為じゃ。
兄弟達も同様に跪こうとする者がいたが、儂は止めた。
ダイコク様に跪くのは儂のみじゃ。
お前達にその必要はない。
ダイコク様に加護を頂いた訳ではないからの。

「ソバル、じぶん随分と変わったやないか、ほんとにソバルかいな?」

「はい、ソバルでございます」

「ほんまか?・・・ソバル聞きたい事が山ほどあるで・・・」
儂がソバルであると分かったからか、ダイコク様は少し安心した表情をしていた。

「はい、そうかと存じます。まずは儂らの国を案内させて貰えませんでしょう
か?道すがら魔物同盟国の首領陣をご紹介させて頂きます。その後儂らを導いてくれた島野様をご紹介させて頂きます」

「まずはその島野とやらに合わせてはくれんのか?」
当然そうくるわな、じゃがここは譲れん、ダイコク様であったとしても。

「そうしたい処ですが、まずは街を見て貰う様に島野様から仰せつかっておりますので、ご承知おきくださいますと幸いでございます」

「・・・そうか・・・」
ダイコク様は承知してくれたみたいだ。
理解の早い方で助かる。
儂はダイコク様をアテンドすることにした。
魔物同盟国を大いに楽しんで頂きたい。
ダイコク様であれば、儂らの事を受け入れてくれることじゃろう。
幸先は良好のようじゃ。



ダイコクとライルは魔物同盟国を視察することになった。
農場を見て周り、牧場を見て周った。
このことだけで、魔物同盟国の飽食ぶりが伺い知れており、眼を見張るものがあった。
もはやモエラの大森林の恵など、陳腐に感じてしまうぐらいだ。

見たことの無い野菜や果物もあり、中にはこれは何になるのか?という植物まであったからだ。
既にダイコクの理解を超えていた。
ダイコクは農業や畜産業に疎い訳ではない。
商売の神として当然精通している。
それほどまでに魔物同盟国の農業と畜産業は充実していた。
ルイベントよりも明らかに野菜の質が高い。

だが同時にこれで今年の不作を賄えるのではないかとの期待もあった。
収穫量がどれぐらいかは分からないが、大いに期待できるぐらいの広大な畑だった。
それにこれまで見たことも無い田んぼという物もあった。

更にはハウス栽培という物まであった。
プルゴブというゴブリンの首領が自慢げに説明してくれた。
ルイベントの為に、野菜などを買い付けることが適正と思えた。
事は上手く運ぶとは限らないが。
そうすることで今年の不作をカバーできるとダイコクは考えていた。

その後様々な施設を見学することになった。
どの施設も充実した物であり、ルイベントの文化の上をいっていると感じる施設も多々あった。
特に図書館は素晴らしいと感じているようだ。

「あの漫画という物は時間がある時にじっくりと読んでみたいものや」
とダイコクはぼやいていた。

魔物同盟国の建造物は木製が多い。
モエラの大森林には樹がふんだんに生えているからだろう。
対してルイベントでは石造りが主流となっている。

ダイコクが驚愕していたのは上下水道だった。
ルイベントでは未だ、上下水道は王城などの一部の施設でしか使われていない。
清潔感に溢れ、清涼感すら漂うトイレには眼を見張るものがあった。
あのライルですらこの価値を理解していた。

「ダイコク様・・・この街の清潔感って・・・ルイベントよりも上じゃないっすか?」
と声を漏らしていた。

「ほんまやな・・・考えられへんで・・・」
けっしてルイベントは汚い国ではないが、街中にはどうしてもゴミや小汚い物が散見されてしまっている。
魔物同盟国では、街の至るところにゴミ箱が設置させており、回収作業も行われていた。
まるでそれが当然であるかのように。

清潔であることが徹底されていた。
ポイ捨てを行う魔物など一人もいない。
全員が当たり前の様に街を綺麗に保つ行動を行っていた。

二人はこの国で過ごしたいとの感情を覚えていた。
特にダイコクはひと際だ。
この街の神気の充足感のなんとやら。
ここ百年以上得たことが無い満足感に心を奪われていた。
神にとってはそれほどまでに神気は重要なファクターである。
これがないと、自身の権能を発揮することが出来ないのだから。
それだけでも心奪われる出来事であった。

そして同時に感じるのはこの街の充実感だった。
ありとあらゆるところで見かける娯楽の多さ。
そのほどんどがダイコクの知らない娯楽だった。

極め突きは、温泉とサウナであった。
ここまでの娯楽はルイベントではあり得ない。
そもそも風呂を所有している者は少ない。
風呂を持っているのは王族や貴族、大成した商人ぐらいだ。

利用者の顔を見る限り、相当の物であると伺い知ることができる。
利用している魔物達が充実した笑顔をしていたのだ。
そして聞く限り全ての魔物が毎日使用しているということだった。
もはやダイコクにはこの街を、否、このコミュニティーを国として受け入れる他無かった。
それほどまでに魅力に溢れた街づくりが完成していた。
もはや完全にダイコクの知るモエラの大森林は存在しなかった。

ダイコクに言わせると、
(此処は、経済大国になりうる場所やんか、どないしよ?)
ということだった。

その考えは決して間違ってはいない。
魔物の国と蔑んでいては馬鹿をみる。
ルイベント王国にしてみれば、魔物同盟国は強力な隣人となりえる存在になっていたからだ。
それほどまでに魔物同盟国の価値は高い。

もし魔物同盟国がルイベントに攻め入ったとしても、ルイベントでは敵わない可能性が高かった。
それほどまでに知力を得た魔物達は進化していた。
恐ろしいほどの力を有しており、又、魔法を使っている魔物も見かけた。
もはや捨て置くことができる存在ではない。
それほどの脅威を滲ませていた。

途方に暮れるダイコクとライルにソバルが話し掛ける。
「ダイコク様、食事にしましょうか?」

「そ、そうだな・・・」

「この国には様々な屋台や定食屋があります。刺激的な食事に溢れておりますぞ」

「そうみたいやな。ソバル、お勧めはあるか?」
ソバルは首を傾げて考えている。

「まずはたこ焼きなんてどうでしょうか?表面がパリパリで中はジュワーとして美味しいですぞ」

「たこ焼き?聞いたことあらへんな、でも面白い響きの食事やな」

「ではこちらについて来てください」
ソバルはたこ焼きの屋台に誘導した。
頭に鉢巻を撒き、エプロンを着たオークがたこ焼きをクルクルと回している。

「なんや旨そうな匂いやな」

「二人前貰えるか?」

「へい!お待ち!」
店主のオークが、リザードマンの鱗から造られた器にたこ焼きが盛っていく、表面に醤油を塗り、鰹節を掛ける。
そして最後にマヨネーズを波状に掛けてゆく。

「お熱いので気をつけてくださいね」
二人にたこ焼きと鉄製のフォークが手渡された。

「ほう、これは旨そうやないか」

「そうっすね」
側に置いてあるベンチに二人は腰かけた。

「「いただきます!」」
二人は一気に頬張った。

「「熱っち!」」

「だから熱いって言ったでしょ?」
たこ焼き屋台の主人のオークが呆れた顔をしていた。

「ソバル!火傷するやないか」

「ハハハ!ダイコク様、これがたこ焼きの良さですよ。冷ましながら食べるんです」

「ほんまか?」
今度は息を吹きかけながら食べた。

「はふ、はふ・・・旨いがな!なんやこれ?」

「はふ、はふ。旨いっすね」
その後も二人はたこ焼きを堪能した。
その間にたこ焼きだけでは物足りないだろうと、ソバルは焼きそばの屋台から焼きそばを持ってきた。

「ダイコク様、こちらもどうぞ。焼きそばです」

「焼きそば・・・これも知らん食事やな」
ダイコクとライルは焼きそばを受け取ると、匂いを嗅いでいた。

「こちらも旨そうやないか、ほな遠慮なく頂くで」

「頂くっす」

「どうぞ、どうぞ」
二人は一心不乱に焼きそばを搔き込んだ。

「これも旨いがな!」

「ほんとっすね!」

「なあソバル・・・さっきのたこ焼きもそうやったがこれはもしかして海産物かいな?蛸といいこの烏賊といい、そうやろ?」

「はい、その通りでございます。魔物同盟国では海産物が豊富に捕れております。蛸や烏賊だけではございません。貝や海藻、たまにマグロも捕れる時がありますし、魚などはほぼ毎日捕れております」

「・・・マジかいな・・・」
ダイコクは上空を見上げていた。

「嘘でしょ?」
ライルまで驚いていた。

「いいえ、本当です。現に今日の定食屋の昼飯は焼きサバ定食でした」

「・・・」

「これも全て島野様のお陰です、コボルト達が漁師としてその腕を振るっております。漁船も三艘ございます」

「何?船を持っとるんかいな?」

「はい、自慢の漁船でございます」
ダイコクとライルは驚愕していた。
ルイベントも海に面しており、漁も盛んに行われている。
しかしその漁獲量は年々下火になっている。
これまで特に規制をせずに漁獲を続けてきた弊害が起きているのだろう。
今ではサバを見かけることは滅多にない。
魚もその生息域を変えているのかもしれない。

それに海藻とは聞き捨てならない。
ルイベントでは海藻を食べる習慣はないのだ。
海のゴミと忌み嫌ってきた存在である。
それを食するということは考えてもみなかったことだ。

ダイコクは頭を抱えてしまった。
(あかん・・・どうやらわても固定概念に支配されてもうてたんやな。海藻が食べれるんかいな。どんな調理法やねん。旨いんかいな?)

「ダイコク様・・・どうかなさいましたか?」

「ソバル、じぶんさっき海藻っていうたよな。食べれるんかいな?」

「ええ勿論です。味噌汁の具としては最高ですよ。乾燥したワカメをしゃぶるのが好きな者も多いですよ。ノン様曰く味噌汁の具にワカメは鉄板らしいです」

「ノンの奴が言いそうな言葉やな、鉄板て・・・まあ意味は分かるで」
ダイコクは頷いている。

「他にも酢の物にしても美味しいですし、雌株もネバネバして美味しくて、ご飯のお供に最高ですよ」

「雌株・・・」

「はい、そうです。これも全て島野様の知恵です」

「さようかいな・・・敵わんな・・・」

「儂らも最初は驚きました、まさか海藻が食べられるなん思いもしませんでした。ですが今では欠かせない食物です」

「そうみたいなや」
ダイコクは大きな可能性を感じていた。
(その島野とやらの知恵を持ち込めば、ルイベントももっと発展するかもしれんやないか。これは面白くなってきたで!)
一人興奮するダイコクであった。