ゴンの留学が発表された。
出発は一週間後。
皆な様々な反応を見せている。

前打ち上げとして宴会となった。
そしてレケがまたやらかした。

「ゴン!行かないでくれよ!お願いだよ!」

「そんなこと言わないでよ、半年で帰ってくるんだからさ」

「そうじゃなくて、俺は朝どうやって起きたらいいんだよ?」

「そんなの自分で起きなさいよ!」

「「そりゃそうだ」」
全員総ツッコミ。
レケの悪酔いは止まらない。

「そんな寂しいことは言わないでくれ・・・ゴン・・・寂しいよ」
と大泣きした。
それに釣られて皆が大号泣し出した。

またこのパターン・・・勘弁してくれよ。
やれやれだな。



ゴンの留学前日、出発の日。
メッサーラへは『温泉街ゴロウ』から空路で移動することになっている。
移動時間はおそよ半日。

皆から盛大な見送りを受けているゴン。

「皆、本当にありがとう、行ってきます!」

「「「いってらっしゃーい!」」」

「気をつけていくんだぞ!」

「体を大事にな!」
盛大に送り出してくれている。

「じゃあゴンいいか?」

「はい、お願いします」

ヒュン!



『転移』で『温泉街ゴロウ』にやってきた。
五郎さんに挨拶しようと思ったが、取り込み中とのことだったので止めておいた。
既に、上空の移動に関する許可は『温泉街ゴロウ』のハンター協会から貰っているので、直ぐに移動を開始した。

俺はメタンとギルの背に乗り、ゴンはエルに背に乗っている。
上空へと飛び出した、向かう方角は北東方面、天候も良く、気持ちのいい風を受けている。

「まさか、ギル様の背に乗せていただける日がこようとは、感激ですな」
メタンが呟いた。
だか、顔色は悪い。

「おいメタン、大丈夫か?」

「じつは、私、高所恐怖症で・・・」
メタンは気絶した。

「あれ?メタンが気絶しちゃったよ」

「嘘でしょ?」

「「「ハハハ!」」」
大うけだった。

「ギル、ゆっくり飛んでくれ」

「分かった、あー、面白!」

「まあこれで、煩い創造神様の話を聞かなくて済むな」

「そうですの、煩いですの」

「違いない」

「まあ、吐かなかっただけよしとしよう」

「えー、吐かれたら僕は一生恨むよ」
楽しい空の旅となった。

メタン残念!